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タクシーの貸切料金は一日いくら?メーター料金より安い利用方法やメリット・デメリットを解説

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タクシー利用者

タクシーは通常一般的に、お客様が乗込まれて、メーターを入れます。

メーターを入れるとは、「実車」ボタンを押し、各地域で定められた距離内の『初乗り運賃』、それを超えると『加算運賃』が加算されて、『時間距離併用制運賃』が掛かります。

お客様が希望する目的地でメーターを止めて、メーター料金をお支払いいただき、降車されるのが一連の流れになります。

ですが、タクシーにはもう一つの利用方法があります。

それは「貸切」といって、事前にタクシー会社に、料金や行き先などを交渉して、時間単位で貸切る(時間貸し)こともできます。

メーター料金よりも、便利でお得な利用方法もあります。

そこで今回は、タクシーの「貸切」について利用方法やメリット・デメリットなどをまとめています。

この記事に書いてあること

一般タクシーの「貸切」について、料金や利用方法・実際にあった事例、メリット/デメリットなどを、現役ドライバーがわかりやすく解説しています。




タクシーをメーター料金ではなく貸切料金にする方法

通常タクシーはメーター料金ですので、貸切料金にしたい場合は事前予約されるのが一般的です。

タクシー会社(配車センター)と相談の上、お客様の目的やプランを考慮して協議していきます。

 

貸切にするメリット

複数の場所へ訪問したいとき

観光地をいくつか回りたいときや、会社・組織の挨拶回り、業務上の視察や事前の下見など、複数の場所へ訪問する場合に、タクシーを待たせても料金を気にせずに済み、融通も利きます。

また乗務員も料金が予め決まっているので、近道を通らなくても少々道を間違えても構わないので、プレッシャーがなく気が楽です。

 

待機時間が長くなるときや不透明なとき

目的地が1~2か所程度でも、その場で待機してほしい場合、例えば結婚式や葬式などで待機時間が長くなるときには、メーター料金より貸切料金の方が安く済むこともあります。

 

契約時に料金がほぼ決まるので予算を超える心配をしなくてよい

詳細は後述しますが、貸切料金は時間単位で運賃が決まるため、距離ではなく利用時間が料金になるので、計算しやすくなります。

例えば、半日程度4時間中型車を貸切で契約(予約)した場合、1時間 =¥6,200(税込み) ならば、

¥6,200×4 =¥24,800 のお支払いになります。

 

予定していた契約時間4時間よりも1時間オーバーした場合

一般的に延長料金がかかりますので、¥6,200×5 =¥31,000 のお支払いになります。

 

予定していた契約時間4時間よりも1時間早く終了した場合

契約時に早く終了したときの金額を明確にしていただいていると、あとで揉めることがないのですが、ケースバイケースになります。

  • ¥6,200×3 =¥18,600 になるケースもあれば、
  • ¥6,200×4 =¥24,800 で当初の契約は4時間でしているので、早く終了しても契約時間で計算することもあります。

また、貸切料金で予約される方は、支払いに関して細かいことはあまり言わない方、金払いの良い方が多いです。

 

車種を選べる

タクシー会社にもよりますしケースバイケースですが、貸切の場合は事前予約ですので、タクシーの車種も選べます。

 

ハイヤー専用車(例:クラウン・ロイヤルサルーン等)

会社によってはハイヤー専用車を保有している会社もあります。クラウン・ロイヤルサルーン/マジェスタ、高級ミニバンなどのガソリン車で、普段はタクシーとして使用していない車種。

VIPの送迎などで長時間にわたる場合は、ハイヤー専用車を選択するのもいいかもしれません。

 

クラウン・スーパーデラックス/スーパーサルーン

普段タクシー車両として使用しているLPG車で、廉価版のクラウンコンフォートより上級仕様車になっており、高級感があり上質な乗り心地と、疲れにくい設計がされています。

 

クラウンコンフォート・JPNタクシー・プリウスなど

JPNタクシーは新しく販売されている車両のため乗り心地もよく、まだへたりも少ないでしょうし、会社によっては普段タクシー車両として使用しているプリウスなどの車種の方が、車両が新しくて乗り心地も良く、貸切に向いていることもあるかもしれません。

ただ結論として、車種は事前に選べますが、その案件によりケースバイケースとなります。

例えば、VIPの送迎が目的ならばハイヤー専用車や上級仕様車の方が、乗り心地も良く疲れにくいですし、2時間程度の観光でこだわりがなければ、日本で最も多い車両のクラウンコンフォートで十分だと思います。

 

ハイヤー仕様にできる

お客様のご要望により、「ハイヤー仕様」にすることもできます。

これは、普段タクシーとして使用している車両の屋根に取り付けられている社名表示灯、通称「行灯(あんどん)」を取り外したり、両サイドの運転席・助手席のドアに社名が書かれている車両の場合はそれを消して、ぱっと見タクシーとわからないようにすることもできます。

メリットは、一見ハイヤーや一般車に見えるためVIP感が得られるのと、一般のタクシーと区別することにより、他の客が手を挙げて停めようとしてこなくなります。

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貸切にするデメリット

キャンセル料がかかるケースもある

契約内容にもよるので一概には言えませんが、キャンセルされた場合はキャンセル料金がかかることもあります。

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タクシーの貸切料金

タクシーの貸切料金は、時間単位で運賃が決まり、30分または1時間単位で決められています。

通常のメーター料金「時間距離併用制運賃」と同様、国土交通省が定めた運賃で地域により異なります。

また、「貸切」の利用可能時間はタクシー会社によって異なり、3時間の利用から可能な会社もあれば、1時間から利用可能な会社もあります。

ある県の中型車の貸切料金は以下の様になっています。(一部抜粋)

時間 貸切運賃(税込み)
0.5 ¥3,100
1.0 ¥6,200
1.5 ¥9,300

 

時間超過の場合は追加料金

事前予約にてタクシー会社と交渉して時間を決めても、予定通りにいかないこともよくあります。

先述しましたが一般的に予定時間を超えた場合は、30分毎または1時間毎に延長料金として追加運賃がかかります。

お客様の都合により急に予定を変更した場合や、道路の混雑状況により終了予定時刻よりも遅れることはあります。

 

予定時間内で帰れるようにするコツ

タクシー会社の配車センターと事前に交渉して予約をするのですが、乗務員経験がない方が担当した場合は、現場をよく知らないため予定の組み方やルートの選択が、乗務員からみてあまりよろしくない・効率的でないこともあります。

よって、最初に乗務員と対面したときによく相談をされるのが賢明です。

地元より遠方へ行くとしても、乗務員があまり詳しくなくてもプロドライバーですので、道やとるべきルートなど、ある程度は知っています。

また、例えば最終目的地がとある駅で、終了予定時刻に間に合わないと電車に乗れないときは、乗務員と相談をして予定を変更するなど臨機応変に対応するのが望ましいと思います。

 

タクシーの貸切料金のお支払い方法

貸切料金の支払い方法は、別記事でアップしていますので参考にして下さい。

⇒貸切料金のお支払い方法についてはこちらをクリック!




タクシーの貸切では乗務員はどんな人?

これも案件や会社によりけりですが、信頼して任せることができて、ある程度経験を積んだ乗務員に配車します。

この業界に流れてくる方は、「よそで上手くいかなかった人達が流れてくる」ので、信頼できない、言うことを聞かない、いいかげん、何かと文句が多い、事故やトラブルが多い人など「社内で評判が悪い乗務員」が一部にいるのも事実で、そのような人には任せられません。

 

タクシーの貸切事例

では、具体的な貸切事例を紹介します。

 

観光・旅行で複数の場所を訪問する

観光や旅行で複数の場所を巡りたいとき、一般的なところはもちろんですが、特殊な場所へ行きたいときにも貸切だと、時間や距離・荷物などを気にせずに楽しむことができます。

特殊なケースなどで自身の経験で言えば、

事例1:「灯篭巡り」

お寺や神社の灯篭のみを見て回る団体さんがいて、半日複数の寺社を回りました。

 

事例2:「城跡散策」

名目上「城跡」にはなっているものの、現在は跡形もなく雑木林になっていて手入れもされていない城跡を、草木を掻き分けて見に行かれた方もいました。

 

事例3:「法事」

身内の法事で遠方から来られている方で、法事の最中は近隣で待機しその後、宿泊するため旅館まで送迎したケースもありました。

 

会社訪問(挨拶回り)・遠方への所用など

先述した通り、複数の会社へ2~4名で挨拶回りへ行くときや、遠方へ冠婚葬祭に行くときなどもご利用がよくあります。

 

ジャンボタクシーならタクシー2台より安く済むことも

9名様までなら、ジャンボタクシーを利用する方法もあります。

ジャンボタクシーを保有しているかどうかは会社により異なりますが、5~9名様ならその選択肢も考慮しましょう。

また4名様以下でも、車内が広く快適な移動ができるジャンボタクシーも利用可能なケースもありますので、お問い合わせください。

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タクシーの貸切で多いのが観光タクシー

地方のタクシー会社で多いのが「観光タクシー」と称して、観光や旅行に特化したタクシーの利用方法です。

観光地を、タクシーを貸切って巡る旅をウリにしています。

その他にも会社によって、子供の送迎をする「キッズタクシー」や、妊婦さんの送迎をする「マタニティー(陣痛)タクシー」などもあります。

※会社により必ずしも貸切とは限りません。メーター料金のケースもあります。

⇒「マタニティータクシー」についてはこちらをクリック!

 

タクシーの貸切は心付けを

法人で貸切を依頼されたりプライベートでも短時間のケースなどでは構いませんが、プライベートで長時間貸切を依頼される場合は、少額で結構ですので最初に対面したときに包んで渡していただけると、乗務員の立場からすると嬉しいです。

気が利く方だなと、事故なくしっかりと務めさせていただかなければと思い、サービスの仕方も良くなります。

 

まとめ:メリット=予算超過がなく融通が利く デメリット=キャンセル料金発生

最後にまとめると、

【タクシーを貸切るメリット】

  • 複数の場所を訪問する際に、長時間待機させても料金を気にせずに済み、融通も利きやすい。
  • 予め金額を決めて契約(予約)するため、予算超過の心配がない。
  • お客様の希望があれば車種を選べたり、ハイヤー仕様にすることもできる。

 

【タクシーを貸切るデメリット】

  • キャンセル料が発生することもある。

と言ったところでしょうか。

個人的な感想としては、タクシーを貸切で利用できることは、あまり知られていないように思います。

私もドライバーになるまで知りませんでした。

会社訪問などで法人から貸切で依頼されることは時々ありますが、個人で依頼される方はごく少数派です。

タクシーはメーター料金でしか利用できないと思われている方が大多数ではないでしょうか。

特に地方への観光・旅行において一般的な観光地はもちろん、特殊なところに行きたいときなどで、

  • クルマでしか移動手段がない。
  • 現地でレンタカーを借りるのは面倒。

といったときに「貸切タクシー」はとても便利です。

そのようなときは、旅行先のタクシー会社へお問い合わせください。

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コメント

  1. 今野信夫 より:

    調布市在住です 家内が車いす生活です 近いうちに千葉県鴨川まで出かけるつもりです タクシーの通常利用と 貸し切りではどちらが有利ですか?

    • ここわた より:

      当ブログの閲覧およびコメントありがとうございます。
      ご返信が遅くなり申し訳ありません。

      1.メーターor貸切で金額面でどちらがよいか?
      2.車両タイプをどうするか?

      要点はこの2点だと思いますので、管理人個人の意見を述べさせていただきます。

      1.メーターor貸切で金額面でどちらがよいか?

      マップで確認したところ、調布市からおよそ100km程離れていて、アクアライン経由で2時間程のようですね。
      ご質問の件ですが、メーターと貸切のどちらが有利か?ということですが、タクシー会社にもよるので一概には言えませんが、

      どちらになるかはタクシー会社が決めることであるため、貸切にしてほしいと言っても承諾しないかもしれません。
      いずれにしてもドライバーの判断ではなく、あくまで会社の担当責任者の責任範疇での決定事項です。

      よって、周辺のタクシー会社に金額面のことを問い合わせてみて、説明を求めるのが賢明ではないかと思います。

      2.車両タイプをどうするか?

      車椅子のケースでは、車両をどのタイプにするかということも考慮しておいた方がいいと思います。

      1)従来のセダン車両
       足が不自由な方にとっては、頭上高も余裕がないため、乗降がしづらい欠点があります。
       また、古い車両も多く、足回りのへたりが酷い車両もあります。

       車椅子はトランクに入れて走行可能で、少々はみ出てトランクはキッチリ閉まりませんが、ゴムフックで固定します。
       
      2)トヨタジャパンタクシー
       トヨタのタクシー専用車両に「ジャパンタクシー」というものがあり、車椅子のまま後部座席で固定されシートベルトも装着でき、
      付き添いの方1名が、助手席に同乗する形になります。

      もちろん、セダン車両と同様に後部座席に座り、車椅子は後ろの荷室に入れることも可能です。

      2017年から新車販売されており、足回りが劣化した車両も少なく乗り心地、乗降性も良いです。

      3)ジャパンタクシー以外のワゴン車両
       トヨタシエンタ、アイシスなどのワゴン車両は、頭上高もありセダン車両と比べると乗降しやすいです。

      車両を指定したいのであれば、その旨伝えておいて損は無いと思いますが、会社の方針や所有車両の状況により、指定はできないかもしれません。

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