タクシーに乗車されてどこかへ行くときに、財布を忘れてきたことに気付いてハッとしたことありませんか?
取りに帰る方がほとんどですが、財布を持っていても手持ちのお金がない、または足りない時の支払いはどうすればいいのか、ご存知でしょうか?
そこで今回は、財布を忘れた、手持ちが足りない時などの支払い方法について解説します。
この記事に書いてあること
✅タクシーに乗車した際に、財布を忘れてきたり、手持ちが無いときなどの対処方法について現役ドライバーが解説しています。
タクシーに乗車後財布を忘れてきたことに気付くパターン
単純に出かける前に財布を忘れてくることもよくありますが、それ以外でどのようなときに財布を忘れてくるのか?
タクシーに乗車する際の特有の例を挙げます。
飲食店などの立ち寄り先で忘れたと騒ぐ
夜、飲食店へお迎えに行き乗車後に、酔っ払っている方は財布やスマホを忘れたと言いだす方も一定数います。
本当に忘れてくる方もいますが、ほとんどがよく探してみると結局所持していたということが多いです。
自家用車(単車)の事故や故障でタクシーを呼ぶ→財布等を車内に忘れる
稀にあるのですが、自家用車や単車で事故若しくは故障をしてしまい、帰宅するのにタクシーを呼ばれる方もみえます。
そういった方は気が動転しているので、車内に財布等の貴重品を忘れてくる方が多いです。
事例
山間部の国道で、スポーツカーに乗っていた30代くらいの男性が自損事故を起こして、クルマが動かなくなり、取りあえず近くの喫茶店の駐車場に許可を得て車両を放置して、帰宅するのにタクシーを呼ばれました。
管理人がお迎えに行き、¥5000くらいの距離で、主要駅まで送迎したのですが、駅に到着後、財布をその車両の中に忘れてきたと言いだしました。
事故を起こし、気が動転していて忘れてきたと容易に想像がつきました。
また、県外から単車で単独でツーリングに来ていた方は、単車が故障したため、とある自動車修理工場へ修理依頼を頼んだが、結局二輪車は専門外のため修理不可で、単車はそこへ仮に置かせてもらい、帰宅することにしてタクシーを呼ばれて管理人が迎えに行きました。
このケースでは、単車に置き忘れることはなかったのですが、なぜか財布をその単車の近くに置いていたため、持ってくるのを忘れてしまい、最寄駅まで到着してから気付いて取りに戻ったため、通常の3倍ほど料金がかさみました。
自家用車や単車で、事故若しくは故障で動かなくなりタクシーを呼ばれて帰宅する際は、気が動転して心ここにあらずなので、注意が必要です。
タクシーに乗車後手持ちがない(足りない)ことに気付いたときの対処方法
財布を忘れてきたり、現金を持っていない、手持ちがないまたは足りないときに、支払いはどうすればいいのか解説します。
自宅へ取りに戻る
タクシーを自宅へ呼んでどこかへ行くとき、目的地へ到着後若しくは途中で財布を忘れたことに気付くと、まず自宅へ戻ることがほとんどです。
財布を忘れては電車やバスにも乗れないし何もできないので、取りに帰るしかありません。
財布はあるが手持ちの現金がない
クレジットカードで支払う
今時クレジットカードの1枚や2枚は誰でも所持している時代ですから、クレジットカードの有無を確認して下さい。
クレジットカードの端末での処理は電波を利用しているので、山間部など稀に電波が届かないケースもあり、場所によっては処理できないこともあります。
また地方の小規模のタクシー会社では、クレジットカードでの決済ができないこともあります。
キャッシュレス決済で支払う
近年、クレジットカード以外でのキャッシュレス決済は多種多様に存在し、タクシー会社によって対応が異なりますが、乗車したタクシー会社の対応しているキャッシュレス決済で、お客様が対応可能なものと一致している場合は利用可能です。
支払えない(手持ちの現金もなくキャッシュレス決済も不可能)
目的地が自宅の場合
家に現金があるので取ってくると言われる方も多いですが、これならOKです。
アパートやマンションなどの集合住宅では、万が一の乗り逃げも警戒し、領収書と釣銭と釣銭トレーを持ってあとを追ってついていきます。
パチンコや公営ギャンブル場にタクシーを呼んで、帰りの交通費も全てつっこみスッテンテンになって帰宅する方が多いパターンです。
ギャンブル依存症であることは疑いなく、こういった方は自分の中で警戒レベルを引き上げます。
このあたりの対応は、採用後の社内研修でレクチャーされます。
最終的な手段
最終的には身分証明証の提示を求めて、無い場合は住所と氏名を聞き出し、後日会社から請求書を送付することになります。
言動等に不審な点があれば、無賃乗車を疑い、警察署か交番に連れていくか、パトカーを呼びます。
軽度の認知症が疑われるケース
厄介なのが軽度の認知症を患っている老人で、言動に一貫性がなかったり不審な点があれば、そもそもメーターは入れずに警察へ送り届けることもあります。
経験上、同じ言動を繰り返したり怒り出す、またカバンや袋等の所持品を終始いじっているような人は、まず軽度の認知症を疑って間違いないです。
ただ、軽度の認知症の場合は、乗車されたときに判断しづらいこともあるため、ケースバイケースになりますが、どうしょうもないときは警察に介入していただきます。
まとめ:手持ちがないとき→自宅へ取りに行く・キャッシュレス決済で・後日請求書を送付する(警察に介入してもらうケースもあり)
最後にまとめると、
【タクシー乗車後に財布を忘れたことに気付く】
- 家に取りに帰る。
- 自家用車が事故や故障で動かなくなった時にタクシーを呼ぶケースでは、気が動転しているため、貴重品を車内に忘れることも多い。
【手持ちの現金がないときの支払い】
- 目的地が自宅である場合は、家に現金を取りに行かれて支払われることもよくあるが、特にアパート・マンションではお客様のあとについて行きお支払いいただくこともよくある。(万が一の乗り逃げを警戒する)
- キャッシュカードや最近では○○ペイ等のキャッシュレス決済が可能であることも多いが、各タクシー会社や個人タクシーにより対応可能かどうか異なるため、ドライバーに確認する。
- 最終的な手段は、手持ちの現金もなく、キャッシュレス決済等も不可能なケースでは、身分証明書の提示や住所氏名を紙に書いていただいて、後日請求書を送付する。
- 挙動不審等で無賃乗車の疑いがあれば、ドライバーの判断で警察署や交番に連れていくか、パトカーに来てもらう。
といったところでしょうか。
今手持ちがないからと言って、後払いが許されるならそうして欲しいと安易に考えている方もみえますが、このような客は要注意人物とみなされることもあります。
経験談で言うと、早朝に大きな病院の救急診療から、市営住宅の自宅まで送ってほしいと言われた老婆がいて、乗車後の道中で手持ちも自宅にも金がないと言い出しました。
仕方がないので、会社に連絡して後日請求書を送付しましたが、何度請求しても一向に支払われず、運行管理者と営業所長が自宅へ集金に行き、ようやく支払っていただきました。
当然ですが、このような悪質な客はブラックリスト入りして、二度と利用していただくことのないようにします。
恩を仇で返すのと同様で、いざという時にタクシーを利用できなくなり、自分の首を絞めているのと同じことです。
また、キャッシュレス決済対応のタクシー会社も近年増えており、スマホひとつあれば支払いも可能になりました。
ただ、○○ペイなどのキャッシュレス決済は現在乱立状態であり、タクシー会社や個人タクシーによって、対応可能な決済方法は異なります。
管理人の所属するタクシー会社でも、楽天ペイを導入していますが、国を挙げてキャッシュレス決済を推奨している割には、浸透している実感はあまりありません。
楽天ペイで決済されるお客様は、現状1%以下です。
スマートなお支払いが可能になることはもちろん、各社ポイント還元やお得なクーポンの発行などサービスも充実しており、手持ちがなかったりしたときにも便利なキャッシュレス決済を検討してみませんか?
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