ジャパンタクシーは運転しにくい?不評なデメリットをドライバー目線で解説!

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タクシーについてよくある質問

管理人は、トヨタジャパンタクシーに乗務していますが、お客さんからは、「乗降しやすく広くて快適ですね」といった意見をいただくのと同時に、「運転しやすい?従来のセダンタイプと比べてどう?」などと聞かれることもよくあります。

そこで今回は、この車両は転がしやすいのか?ドライバー目線での不評なポイントやデメリット(欠点)について、また、トヨタのホームページで「ビジネスカー」扱いになっているとはいえ、どうしても欲しければパーソナルユースでの購入は可能であると思われ、購入を検討されている方にも、2年程実際に乗務した経験から、メリットよりもデメリットに主眼を置いて現役ドライバーが個人的な見解として解説します。

この記事を読んでわかること

トヨタジャパンタクシーが不評と言われる理由について、デメリットや不満点にフォーカスし、普段乗務している現役ドライバーが、詳細に解説しています。

また、個人購入を検討されている方にも、おすすめ記事です。




ジャパンタクシーは運転しにくいのか?

運転のしやすさ、しにくさは、個人の感覚や考え方にもよるので一概には言えませんが、どのようなところがこうなるから、運転がしにくいという見解で述べていきます。

 

ホディ前端左側の車両感覚・前方見切りがつかみにくい

  • 車内のダッシュボードが高い位置にあり、着座位置が低く感じられる。
  • ボンネットが高い位置(分厚い)にある。
  • ナビモニターはダッシュボード中央部に取付けるしかなく、助手席前には表示灯(空車・割増等の表示)も取付けるため、左前方視界がやや遮られる。

上記の理由から、ボディ前端左側の車両感覚や前方の見切りがつかみにくく、死角もセダン車両と比較して大きいので、慣れれば問題ないレベルですが、人によっては運転しにくいかもしれません。

ここわた
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座高が低いドライバーは、前方の見切りが掴みにくいのはあります。

 

前輪駆動(FF)のため小回りがFRセダンより劣る

従来のセダン車両が後輪駆動車(FR)なのに対し、ジャパンタクシーは前輪駆動(FF)であるため、ハンドルの切れ角がやや大きく、小回りが若干しにくくなります。

タクシーではよくある交差点でUターンするときや、狭い道での切り替えしは、小回りがやや効きにくいため気を遣います。

最近は歩行者保護の観点から、「オレンジ棒(ラバーポール)」が歩道にも設置されて、小回りができないとUターンがしにくい交差点もよくあります。

あくまで従来のタクシー車両、クラウンコンフォート・スーパーデラックスなどのFRセダンとの比較であって、FF車が多い現在はあまり気にならないかもしれません。

ここわた
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そもそもジャパンタクシーは、FFのシエンタをベースに作られています。

 

フェンダーミラーは合流時に死角が大きい

ジャパンタクシーはドアミラーではなく、フェンダーミラーが装着されています。

フェンダーミラーはドアミラーより遠い位置にあるため、走行中に後ろを確認するのは同等ですが、例えば夜間駐車する際は、ドアミラーより遠い位置にある分バックでの駐車は、やや見にくいところはあります。

タクシーはどうしても狭い道に入って行くこともしばしばあるため、「タクシーらしく」フェンダーミラーが採用されていますが、特に本線に合流する道路では、フェンダーミラーは視角が狭いため、振り向いて目視でしっかりと確認しなければなりません。

無論ドアミラーも同様ですが、フェンダーミラー装着車は特有の見え方により、気を遣う場面も増えることも確かです。

ここわた
ここわた

従来のセダン車両に装着されているフェンダーミラーよりも、横長で面積が少し大きい分、それと比較すると見やすいです。




ジャパンタクシーの不評なデメリット

ここでは、ドライバーからみた不満点・不評なデメリット(欠点)について、まとめます。

 

運転席が狭い!

運転席に座るとよくわかるのですが、とにかく運転席周りは狭いです。

理由は、

  • ダッシュボードが高い位置にあるため、着座位置が低く、圧迫感を感じスッキリとした視界が得られない。
  • 囲まれているようなインパネになっている。
  • 後付けでナビモニターを取付けると、視界をやや遮り余計に狭く感じる。
  • 足元は広いとは言い難い。(身長がある人は膝をぶつけやすい)
  • 足元左側に収納スペースがあり、グローブボックスの代わりとなるのですが、これも足元の狭さにもつながっている。(助手席側にグローブボックスはありません)

といったところで、運転席周りは実際に狭い上に、視覚的にも狭く見えることも起因しています。

 

ステアリング位置が低く感じる

運転席側のダッシュボードの高さが高い位置にあるため、必然的にステアリングは低い位置にあるように感じます。

正確には、ドライバーが着座したときに、ステアリングは一般的な普通車と同じ位置にあるのですが、ダッシュボードの上端が高いため、ステアリングの上端部にメーターパネルが見えることになります。

チルトステアリング機構で調整は可能ですが、最も高い位置でセットしても、どうしても低く感じ、運転席から見ると圧迫感というか、狭く感じる要因の一つに挙げられます。

それ故、ジャパンタクシーを運転中のドライバーを外から見ると、シートリフターの調整にもよりますが、着座位置が低くみえることもあります。

 

車いすの乗降に手間と時間がかかる

2017年10月に販売が開始された頃の車両より、現在の車両は改良されており、スロープの形状と設置方法、シートベルトの取付け方において、一部簡略化されて時間短縮ができるようになりましたが、それでも乗車していただくのにドライバーの個人差や慣れもありますが、現実的には10~15分程度はかかります。

また、車いすの乗降は運転手がするため、大人ですと50~70kg程度体重がありますから、乗降の両方でとても気を遣いますし、坂道を押した経験がある方は理解いただけると思いますが、結構重く、無論料金は一般の方やセダン車両と同じです。

お客様に感謝されるのは嬉しいことですが、あまりこのパターンの仕事はしたくないドライバーは多いのではないでしょうか。

ここわた
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トヨタYouTubeショールームチャンネルの動画を、参考までに貼り付けておきましたが、コメント欄には酷評の嵐が吹いています(^^;)

 

ハザードボタンがステアリング右側についている

ハザードボタンがステアリング右側に付いているのですが、これが便利なようで使いにくいのが本音で、ハンドルを切りながらハザードを押したいときなども実際にはよくあり、そのようなときは、目線を前方から一度ハンドルに移して、ハザードボタンを探して押してから、周囲やミラーを見ながら車両を停止させることもよくあります。

ハザードランプを点滅させるくらいですから、徐行する遅い速度とはいえ、一度目線を切ってハンドルに目をやることになり、昼間は見えますが夜間はハザードボタンの位置がかなり見にくくなります。

だったら、「直進しているときに、ハザードを先に押せばいいじゃん!?」と思われるかもしれませんが、交差点や踏切周辺はもとより、安全に配慮して駐停車しなければならず、実際には様々なケースがあり、現実的にはそうもいかないことがままあります。

セダン車両のトヨタクラウンコンフォートやスーパーデラックスは、ステアリング後ろの右側ウィンカーレバーの先端にボタンがあり、夜間でも感覚的にいつでも簡単に押すことが可能で重宝していましたが、このパーツを使ってくれたら良かったのにと思います。

ここわた
ここわた

一見使いやすそうで、実は使いにくいです。

運転席シートが180度倒れない

従来のタクシー車両に限らず、一般の普通車や軽自動車もそうですが、運転席のシートは概ね180度くらい倒すことが可能ですが、ジャパンタクシーは、感覚的に160度くらいしか倒すことができず、車内で仮眠を取りたいときに、寝づらいことも、ドライバーからすると、不便を感じるところです。

基本的にタクシー業務は、「時間をやってナンボ」の世界で、隔日勤務や交代勤務など夜間・夜通しすることもあり、疲れてきたときなど、車内で仮眠を取ることはザラにあります。

それが、中途半端な角度までしかシートを倒すことができないというのは、「タクシーの仕事」を実際に知らない人が開発した代表的な事例だと思います。




後席右側の窓が開かない

ジャパンタクシーの後席右側のガラス窓はハメ殺しになっていて、開かないようになっており、コストダウンで価格を下げることもわかりますが、ドライバーからするとなぜこのようにしたのか意味不明で、不便を感じるところです。

その理由は以下の3つです。

 

ドライブスルーをご利用されるお客様がいる

タクシーをご利用される方には、「ドライブスルーに寄ってほしい」と言われる方もみえて、これがドライバー泣かせになります。

ドライブスルーは運転席から注文するため、多くは車両の右側で注文できるようになっていますが、タクシーにお客様が乗車したときは後席右側の窓を開けて、お客様自身が注文するのが一般的ですが、ジャパンタクシーの場合は窓が開かないのでどうするか…。

  • お客様がドアを開けて半開きの状態、若しくは降車してクルーに注文・金銭と商品の授受をする。

  • ドライバーがお客様から言われたことを又聞きでドライブスルーのクルーに伝え、金銭と商品の授受もドライバーがする。


このようなケースでは、そのドライバーの個人の判断に委ねられることになり、トラブルが生じない様に余計な神経を使うことになります。

詳細は以下の別記事で紹介しています。

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走行中に気分が悪く嘔吐する

乗車されて気分が悪い、気持ちが悪いときは窓を開けて外の空気を吸いたいものですし、気分が悪く嘔吐される方もみえますが、最悪走行中に窓を開けてぶちまける方もいたりします(^^;)

外のボディは汚れるとはいえ、ドライバーにとっては車内に吐かれるより余程いいのですが、2名以上で後席右側にそのような方が乗車された場合、ビニール袋を持っていなかったり、ドライバーに気分が悪いことを言わない方は、車内で吐かれることがありえます。

コロナのあと、そのような方も少なくなりましたが、吐き気がある・気分が悪いことを恥ずかしがってドライバーに言わない方も多く、窓が開けられないことは、このような方に対処する観点からしても、不便でなりません。

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車内の換気がやや劣る

コロナの影響で、車内の換気に神経質なお客様は、乗車されるなり「窓を少し開けて!」と言われることもあります。

2年程経過したこともあり最近は少なくなりましたが、このクルマは後席右側は開けることができないと言うと、

「じゃあ、他の窓を少し大きめに開けて!」とか「喚気を良くして!」と言われたこともありました。

また、例えば焼き肉店にお客様をお迎えに行くと、焼肉の臭いがついており、しばらく乗車されると、降車されたあとでも臭いが残ります。

このようなときでも、3つ窓が開くより4つ開く方が換気の面でも有利で不便と言わざるを得ません。

 

後席+バックドアがスモークガラス

ジャパンタクシーは標準装備として、後席とバックドアがスモークガラスになっています。

パーソナルユースとしては当たり前の装備ですが、タクシー車両としては不必要な装備で、確かに後席に乗車されるお客様には、昼間は紫外線・赤外線から守られる・外から見えにくいなどのメリットはありますが、ドライバーからすると、タクシー車両はお客様が後席に乗っているのが、外から見える方が都合がいい。

例えば、お客様に乗車していただいているときに、信号待ちをしていたりすると、他にタクシーに乗りたい人がその車両を見つけた時、後席に乗客がいるにもかわからず、手を挙げてきたり、中には近寄ってきて勝手にドアを開ける人もいるからです。

スモークガラスだと、後席に人が乗っているかどうかは、昼間でもよく見ないとわからないですし、夜なら全くわかりません。

スモークガラスでなければ、夜でも近くで見ればわかりますから、乗車していればそれを見て諦めてくれるのですが、いちいちお客さんが乗っていると説明するのも面倒ですし、酒癖の悪い人は「何で乗せへんねん!?」とケンカ腰で言われることもあり、トラブルにもなりかねません。

ここわた
ここわた

タクシードライバーとしては不要な装備ですが、パーソナルユースとしてはあっても問題ありませんね。

 

意外と荷物が載らない

外から見ると、BOX形状で後ろの荷室が広いようにみえますが、見た目ほど広くはありません。

この車両はLPG燃料+ハイブリッド車で、ガスタンクを後席シートの裏と荷室の間に、搭載されているため、やや出っ張りがあることと、バックドアが一般車両のように垂直に立っておらず、やや斜めになっているため、その分見た目ほど積載容量は大きくありません。

複数人が乗車される場合、スーツケースやキャリーケース、バッグ類を荷室に複数積む場合は、考えて積まないと荷物が載らなかったりすることもよくあります。

また、ガスタンクを搭載しているため、一般車両とは異なり後席背もたれを前に倒して荷室を確保することはできません。

 

シガー(アクセサリー)ソケットが使いにくい

シガーソケットは、足元左下の物入れスペースの奥(シフトレバーの真下)にあります。

もっと使いやすいところにあってもいいと思うのですが、どうしても乗客に見えないところでないとダメなのでしょうか(^^;)

スマホの充電のみならず、ドライバーによってはタブレットやPC、DVDプレイヤーなど車内に持ち込む方もいて、使いにくいのは否めません。

また、見えにくい位置にあると、差し込みが不完全で中途半端だったりしたときに確認しにくく、接触不良でヒューズが切れることも考えられます。

ドライバー側からすれば使い勝手悪すぎですが、タクシー専用車両としては乗客に配慮された設計がされており、運転席背もたれにはUSBポートが2か所付いています。

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手洗い洗車・拭き取りに時間を要する

セダン車両と比較してボディの表面積が広くなるため、必然的に手洗い洗車からの拭き取り、ワックス掛けには時間がかかります。

洗車機を利用できるタクシー会社はまだいいのですが、そうでない場合、会社の洗車場で手洗いをすることになり、特に天井面は脚立等の台に乗って洗う、拭き取りやワックス掛けも、ドアを開けて靴を脱いですることになり、負担が増すことになります。

ここわた
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ドライバーはどうしても運動不足になりがちなので、身体を動かすいい運動にはなりますが(^^;)

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スライドドアの開閉速度が遅い(改良前モデル)

改良後のモデルでは、スライドドアの開閉速度はやや速くなり、イライラすることもなくなりましたが、改良前のモデルでは遅く、ドライバーは不満を抱いていました。

パーソナルユースで中古車の購入を検討されている方は、チェックしておいた方がいいかもしれません。


まとめ:ジャパンタクシーはメリットよりデメリットが目立つ

最後にまとめると、

  • ジャパンタクシーは現役ドライバーからみると、「メリットよりもデメリットの方が多い」というのが、個人的な見解。

今回は、ジャパンタクシーのデメリットを中心にまとめてみました。

もちろん、メリットとしては、

  • スロープを渡して車椅子ごと後席へ乗車することが可能。
  • LPG燃料のハイブリッド車で燃費も考慮されている。
  • 後席は乗降しやすく、車内・頭上空間が広い。
  • 乗り心地も良く、安全装備(トヨタセーフティセンス)も搭載されている。
  • FFのため雪道・凍結時には、FRセダンよりやや優位性あり。

など挙げられますが、あくまで「ビジネスカー」で「タクシーに乗車されるお客様ファースト」として開発されており、一般販売向けの乗用車のような「ドライバーズファースト」として、開発されたクルマではありません。

よって、パーソナルユースとしては不向きであり、都市部の個人タクシーの方も、タクシー専用車でありながら敬遠されているようです。

また価格も、最低グレードでも300万円以上することもあり、個人で購入するのであれば、トヨタシエンタやホンダフリードの方が、安価で実用性も高く現実的です。

参考にしていただければ幸いです(^^)

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