タクシーチケットには上限額¥5,000・¥10,000・¥30,000までなど限度額が設定されているチケットがあります。
このような上限額が設定されているチケットで支払う場合、メーター料金がその上限額を超えた場合の支払いはどうなるのかご存知でしょうか?
支払い方法として、複数のチケットの使用および残りは現金・クレジットなど、いくつかの方法がありますが、そのチケットを一乗車につき何枚も使用できるかといえば、そうではありません。
そこで今回は、タクシーに乗車して、タクシーチケットの上限額を超えたときの支払方法について解説します。
タクシーチケットとは?
タクシーに乗車後目的地に着いた際に、メーター料金の金額を記入して決済をするチケットのことです。
清算は後日まとめて一括で契約者に請求される、後払い決済システムです。
タクシーチケットの上限額とは?
タクシーチケットには、上限額が設定されているケースと上限額の設定なしの2種類のチケットがあります。
上限額あり
上限額があるチケットは、キリのいい金額で上限額が設定されています。
¥5,000・¥10,000・¥30,000までなど、チケットの発行会社により異なります。
ちなみに、写真の「愛のタクシーチケット」に関しては、上限額¥10,000までのチケットは一乗車につき2枚まで、計¥20,000まで使用可能で、それを超えると、その分は現金やそのタクシー会社が対応しているキャッシュレス決済でお支払いいただくことになります。
また、「楽天カード」のタクシーチケットは、上限額¥10,000のチケットが一乗車につき3枚まで使用可能など、発行する会社によって異なります。
上限額なし
上限額が記載されていないチケットは、上限なく無限に利用が可能ですが、チケットの発行会社により規定は異なります。
タクシーチケットで上限額(¥5,000)を超えたときの支払い方法①
タクシーに乗車して、チケットの上限額を超えてしまったときの支払いパターンは、
- チケットを複数枚で支払う
- チケットと不足分のみ別途支払う
この2つしかありません。
下記に、具体的な一例を挙げて解説します。
【凡例】
ある飲み会でタクシーが手配され、帰宅する方向が同じ3名が乗車することになりました。
乗車地から近い順に3名の自宅へ送迎されるのですが、最後に残った人の自宅前に到着し、メーター料金は、¥6,000になりました。このとき…
主催者から上限額¥5,000のチケットを2枚渡されていた場合
主催者が気を利かして、メーター料金が¥5,000を超えると判断し、¥5,000のチケットを2枚渡したとします。
メーター料金は¥6,000ですから、最後に残った人は、上限額¥5,000のチケットを2枚手渡せばOKです。
(気が利く主催者(幹事)は、運転手に大体いくらかかるか聞きに来ることもあります)
また、料金が¥5,000で収まった場合、余った1枚のチケットは、後日主催者に返却するか、自分で廃棄しましょう。
有効期限がその日しか使えないように印字してある場合は、その日が過ぎれば紙屑になりますが、そうでない場合は、チケット自体は使用可能です。
ですが私用で使うと、あとで確実にバレて信用を無くすことになりますので、注意しましょう。
主催者から上限額¥5,000のチケットを1枚渡されていた場合
メーター料金は¥6,000ですから、¥1,000足りません。
このケースでは、最後に残った人が、不足分の¥1,000をお支払い頂くことになります。
決済は、現金かそのタクシーが対応しているキャッシュレス決済になります。
中には文句を言われる方もいますが、あとで幹事に請求して下さいと、運転手は諭し領収書を切って、お支払いいただきます。
普段、あまりタクシーを利用されない方や、飲み会等でタクシーチケットを渡されたが、それをよく理解されていない方は、特に留意していただきたいと思います。
また、タクシーを複数台呼ぶと、そのチケットが使える会社・使えない会社があるため、タクシーの送迎の際にチケットの配布は、主催者や幹事・世話人の方が注意を払うべきです。
タクシーチケットで上限額を超えたときの支払い方法②
【凡例】
ある会社が発行する¥10,000を上限額とするタクシーチケットを、束で所有しているビジネスマンがいました。
あるとき遠方に出張に出掛け、タクシーに乗車して帰宅し、メーター料金¥25,000になりました。
その会社が発行するタクシーチケットは、上限が¥20,000までで、それを超すと現金やクレジット決済などで、支払いをしなければなりません。
タクシーチケット2枚と残りは現金等で決済
上限額¥10,000のチケットを2枚使い、残りを現金等で決済します。
このように、チケットで決済するにあたり、上限が¥20,000または¥30,000まで使用可能など、発行する会社により異なります。
引用元:JCB HP
結婚式ではタクシーチケットの上限額をチェックする
結婚式に出席することになり、主催者側からタクシーチケットを配布されることがあります。
結婚式でゲストに配布されるタクシーチケットは、「寿 ○○家△△家」などと印字されて、上限額が¥5,000や¥10,000が多いのですが、お帰りの際は特に、遠方の空港や駅までタクシーに乗車される場合、上限額をチェックしておきましょう。
主催者も、その距離を考慮してチケットを渡しているとは思いますが、急な予定変更をしたときなどは、上限額を超えることもあるかもしれません。
対策としては、先に運転手にどのくらいの料金で、目的地まで到着するか聞いておくのが手っ取り早い方法です。
交通状況も加味した上で、概略の料金を示してくれます。
また昨今は、スマホでGPSを利用したタクシー料金を瞬時に表示するアプリもありますので、あらかじめダウンロードしておくのも有効です。
管理人のおすすめは、株式会社Mobility Technologiesの「タクシー料金検索・運賃検索」というアプリで、お客様から目的地まではいくらくらいになるか?と聞かれたときに、よくわからないときは、信号待ちなどで停車したときに、素早く検索したりしています。
まとめ:タクシーチケットには利用限度額があり超えたときは要注意!
最後にまとめると、
- タクシーチケットには、一乗車に付き利用限度額(上限額)があるものと、ないものとがある。
- 上限額があるケースではチケットに記載されており、¥5,000・¥10,000・¥20,000・¥30,000までなどがある。
- 一乗車に付き、チケットの上限額を超えた場合の支払い方法としては、複数枚使用するか不足分は現金等で支払う。
- 複数枚使用する場合、チケット発行会社の規定により、使用可能な枚数が限られていることもある。
- 結婚式のゲストとして、限度額設定のあるタクシーチケットを受取ったときは、メーター料金が収まるのかチェックしておく。
といったところでしょうか。
ドライバーの立場として、チケットでお支払いされるお客様は優良顧客ではあるのですが、気を遣います。
上述した上限額が設定されているケースの他に、有効期限の有無(ある場合は期限内か?)、自社のタクシー会社で使用可能なチケットか?改ざんされていないか?など、チケットを受け取って瞬時に判断しなければなりません。
普段タクシーのご利用がない方や、何かの機会にチケットを主催者側から手渡されたときなど、特に酒が入っている場合でチケット支払いされるときは、特に気を遣います。
限度額云々の前に、タクシーチケットはその発行会社により、使える使えないがあるため、わからない場合は、乗車してすぐに運転手に確認することをおすすめします。
もし、そのチケットが使えなかった場合、目的地に到着後に運転手へ手渡しても、現金決済等をしていただくことになります。
乗車後すぐに運転手に確認していただくと、ケースバイケースですが、使えないときはお客様が主催者に聞きに行くなどすることもできたりします。
後日、領収書を持って主催者等に清算手続きするような、煩わしさを防ぐために、利用者の方には気を付けていただければと思います。