「タクシーを早朝に利用したい」、滅多にない特別な日ってありませんか?
旅行や出張など、電車や飛行機の都合上、どうしても自宅を早く出発しなければならないが、足がない。
出張なら奥様の運転で送迎してもらえても、年1回の家族旅行で自家用車を家に置いておきたいときなど、タクシーに頼らざるをえないこともあるのではないでしょうか?
実際にドライバーをしていると、年末年始や5月のゴールデンウィーク(GW)などでは、連休に突入する前に、裕福な家は家族旅行で、早朝に呼ばれることも多々あります。
では、タクシーは何時から営業しているのでしょうか?
そこで今回は、タクシーの早朝事情についてまとめてみます。
この記事に書いてあること
✅タクシーを早朝に呼ぶにあたり知っておくべきことや、予約を取るコツについて
現役ドライバーが解説しています。
タクシーは早朝は何時から営業しているのか?
当然ですが、営業時間はタクシー会社により異なるので一概に言えません。
24時間営業の会社なら、その時間に空きがあれば早朝でも予約は可能です。
早朝の定義として、この記事では早朝4時~7時頃までとします。
タクシー会社は、朝の営業は大体7時頃からのところが多いので、7時以降ですと早番勤務者など多くの出勤者が営業所を出て仕事に出て行きますので、それ以前の朝4時~7時頃について、解説します。
タクシーを早朝から予約して呼ぶ理由
タクシーを早朝から予約して呼ぶ理由として、経験上大体以下の2つのパターンです。
家族旅行
冒頭でも述べたように、年末年始・5月のGW・お盆休み、近年多い月曜祝日の3連休などで家族旅行に行くのに、日程的に自宅を早く出ないといけない場合は、タクシーを呼ばれることがよくあります。
駅や空港、ターミナルなどにも駐車場はありますが、海外旅行だと数日間にもおよびますし、その分駐車料金もかさみます。
またそのような家は裕福な家庭が多いので、高級車を所有していることが多く、盗難やいたずら等の心配もあるかもしれません。
出張または遠方へ出かけるとき
遠方へ仕事で出張するケースでは、早朝に家を出る場合に、奥様または旦那様が何らかの理由でクルマの運転ができないときは、タクシーを呼ばれるケースもよくあります。
今までの経験上、大体この2つのパターンです。
タクシーを早朝に呼ぶと料金は?
深夜料金・迎車料金・予約料金はどうなるのか解説します。
深夜料金:深夜22時~早朝5時まで(2割増)
深夜料金(2割増)は、深夜22時~早朝5時です。(一部地域で、23時~翌朝5時)
労働基準法で、夜10時以降の労働に対しては、25%増の賃金を支払う義務が生じるためです。
よって、5時以降乗車されると、深夜料金はかからず通常料金になります。
深夜料金とは?
深夜料金は2割増しになることはご存知の方も多いと思いますが、正確に言うと料金が2割増すのではなく、距離が2割短くなり計算されています(距離短縮方式)。
これは、「初乗り運賃」「加算運賃」両方に適用されます。
例えば、初乗り運賃(1メーター)が1000mで¥500の場合、深夜料金では800mで¥500になるという意味です。
ですので、深夜料金の時間帯になると、走行中にメーター料金が上がっていく(加算していく)のが通常よりも早くなります。
※「初乗り運賃」→ タクシーに乗車した際に始めに表示される運賃。
※「加算運賃」→ 初乗り距離を超えて乗車した場合の、走行距離に応じた距離で計算される運賃。例えば、初乗り距離1000mを超えたあと、250mを超えるごとに80円加算されていくしくみで、この80円が加算運賃となります
迎車料金:タクシーを呼んだときに徴収するお迎え料金
タクシーを呼んだ際に、お迎え料として頂くのが「迎車料金」です。(会社・地域により金額は異なります)
通常の運賃とは別で、¥100~¥400くらいかかります。
日中は迎車料金がない会社でも、深夜早朝のみ迎車料金を頂く会社もあります。
気になる方は、予約をされる際に訊いておきましょう。
詳しくは、別記事のこちらをご覧ください。
予約料金:予約をしたことでかかる料金
予約をしたことにかかる料金が「予約料金」です。
会社によっては迎車料金は無料だけど、予約料金はかかるとか、またはその逆のケースもあります。
タクシーを早朝から予約したいときのコツ
これは、お出かけの予定が決まり次第なるべく早めに予約をとるしかありません。
早朝の場合、24時間営業をしているタクシー会社でも、出社している台数は少数で限られています。
また、年末年始などの連休では、乗務員も休暇を取る方も多いので、尚更台数が少なくなります。
方角や立地条件
もうひとつ、乗務員の立場からアドバイスさせていただくと、家の形や立地条件によっては、タクシーを着ける位置が家の表側か裏側かがよくわからないことが稀にあります。
まして早朝ですと、薄暗くて余計にどちらに着けていいのか判断に迷うこともあり、そのようなご自宅の場合は、南側とか西側とか、予約をされる際に方角などを、配車センターに伝えておくといいと思います。
経験談で言うと、早朝薄暗い中お迎えに行ったある方の自宅で、裏口を玄関と間違えてしまいそこで待っていたら反対側の玄関まで来てほしいと言われて、立地条件上400mくらいぐるーっと回らないと行けない場所であったため、時間をロスして慌てたことがありました。
よって、早朝でも迎えに来てくれるタクシー会社を事前に調べて、心配ならば方角など「どちら側で」ということも伝えて、予約を取りましょう。
同エリアのコンビニでは店舗名に注意
早朝に自宅ではなく、近隣のコンビニに呼ばれる方もみえるのですが、コンビニの店舗名は調べた上で正確に伝えましょう。
同エリアに複数のコンビニが存在するケースでは、そのエリアの地名で似たような店舗名にしているところもたくさんあります。
例えば、
- ○○市中村町大森店
- ○〇中村大森店
など、旧サークルKがファミリーマートに統合された影響で、同一エリアに似たような店舗名にしているところもあるため注意しましょう。
また、予約日時の変更やキャンセルがあれば、早めに連絡をして下さい。
タクシーアプリで予約する
「GO」や「S.RIDE」などのアプリと提携しているタクシー会社が多い都市部では、エリアにもよりますが、そのアプリで予約を取ることもできます。
早朝に予約を取る場合は、昼間や深夜と比較して台数が少なくなりますが、都市部であればそれなりにタクシーはいますし、予約も取れるかもしれません。
また、エリアにもよりますが、管理人が住む地方では、GOアプリと提携しているタクシー会社が2社程しかなく、全ての時間で予約することはできません。
つまり、アプリで予約が取れるのは、大体都市部に限られます。
【国内1,000万ダウンロードを達成!全国規模のタクシーアプリ「GO」】
<広告>
対応エリアも都市部を中心に、東京都、神奈川県、大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、三重県、奈良県、福岡県、茨城県、群馬県、千葉県、埼玉県、北海道、宮城県と、さらに順次拡大中です。
【東京近郊の方は、こちらのタクシーアプリ「S.RIDE」もおすすめ!】
東京都内のタクシー3台に1台が対応しており呼びやすく、神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・宮城県・愛知県・大阪府・宮崎県の各府県一部のエリアでも、対応しています。
まとめ:24時間営業のタクシー会社なら予約可能・台数は少ない・料金は通常より高め
最後にまとめると、
- タクシー会社が24時間営業していれば予約は可能。
- その場合、限られた少数の台数しか出ていないため、予約は予定が確定次第早めに取る。
- 特に年末年始・GW・お盆休みの場合、乗務員も休暇を取る方も多いので、予約は取りにくくなる傾向になる。
- 「深夜料金」「迎車料金」「予約料金」等がかかるケースが多く、通常よりも割高になることも想定しておく。
- 立地条件によっては、予約する際に方角や特徴などをオペレーターに伝えておく。
といったところでしょうか。
早朝にお迎えに行って多いのは、家族旅行であれ遠方への出張者であれ、「立派なお家」+「ガレージに高級車」のパターンが多いです。
日本の『格差社会』を痛感させられます・・・。
コメント