タクシー運賃・料金が改定!仕組みや2020年2月からの初乗り値上げを旧料金と比較して解説

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タクシー利用者

国土交通省は、2020年(令和2年)2月より25都道府県48地域で、タクシー運賃の改定をすることが通達されました。

昨年10月の消費税増税時に、利用の落ち込みを懸念し見送られ、値上げ申請していた48地域について、値上げが実施されることになりました。

利用者からすると、「なぜこの時期に値上げするの?」「消費税が10%になって値上がりしたのに、また値上げ?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、2020年2月1日から一部地域で改定されるタクシー料金の値上げについて、ざっくりと解説します。

この記事に書いてあること

「2020年2月1日より特定の地域で、タクシー運賃の改定が行われる理由や運賃の値上げ方法」について現役ドライバーが解説しています。




タクシー運賃の改定のしくみ

タクシー運賃は国土交通省の管轄のため、地域ごとに申請をして認可するしくみになっています。

 

消費税増税後に運賃の改定が行われる理由

昨年10月の消費税10%にアップする際に、その増税分と運転手の待遇改善を目的とした値上げ分を、まとめて値上げ申請をしていた25都道府県48地域について、一度に上げると利用者の減少につながることを懸念し、見送られていました。

今回、4か月後の2月1日より、値上げされることになりました。

この待遇改善とは、運転手の高齢化や人手不足、都市部を除き地方では軒並み低収入であること、燃料費の高騰などを理由に、国土交通省に値上げの申請をしてきた結果、実現する運びとなりました。

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自動車運送事業の働き方改革

2018年5月に国土交通省が発表した「自動車運送事業の働き方改革」の実現に向けた政府主導の行動計画や、「働き方改革関連法案」の趣旨に則り、運転手の待遇改善が図られるように、値上げ申請していた地域で認められたことになります。

そして、48地域の運賃改定は、昨年12月13日に各地方運輸局が公示し、本年2月1日で実施することになりました。




タクシー運賃の値上げ方法

値上げの方法・値上がり幅は各地域により異なりますが、ここでは以下の5つに分類します。

 

「小型車」と「中型車」の区分を撤廃 → 「普通車」に統一

都市部などでは既に「小型車」と「中型車」の枠組みを撤廃し、「普通車」として統一し運営している地域もありますが、まだされていない地域は、今回の値上げで「普通車」に統一された上で、以前よりも値上げされることになります。

 

小型車と中型車の違い

小型車・・・利用者が4名まで。小型ワゴン系の車両が多い(トヨタJPNタクシー・シエンタなど)

中型車・・・コラムシフト/ベンチシートの車両で利用者5名まで・セパレートシートで利用者4名まで

運賃は小型車の方が、やや安い運賃体系となっていますが、地域の実情に応じて考慮されています。

 

初乗り運賃と距離を短縮する→近距離利用の人が使いやすい

例えば、関東の一部地域を例に確認すると、

地域運賃改定率2020年1月31日まで2020年2月1日より
多摩6.02%2km→740円1.2km→500円
京浜8.88%2km→740円1.2km→500円
相模・鎌倉8.69%2km→740円1.2km→500円

改定に合わせて初乗りの距離と運賃を抑え、近距離利用の人が使いやすい運賃体系に変える地域もあります。

値上げした分、利用者離れを懸念し、近距離利用で売上を確保する狙いがあります。

人口の多い都市部ではこのような傾向になるようです。

※初乗り運賃とは?

タクシーに乗車した際に始めに表示される運賃で、一定の距離(初乗り距離)が定められています。(地域により異なります)

 

初乗り運賃は変えずに初乗り距離を短縮→実質的な値上げ

ここでは、北海道の各地域を例に確認します。

地域運賃改定率2020年1月31日まで2020年2月1日より
札幌7.42%1.571km→670円1.473km→670円
函館6.28%1.400km→560円1.313km→560円
室蘭11.13%1.375km→550円1.237km→550円
帯広10.55%1.375km→550円1.241km→550円

初乗り運賃を据え置き、初乗り距離を短縮することで、実質的な値上げになります。

利用者にとってみれば、運賃は据え置かれることで、値上げした実感があまりないのではないでしょうか。

 

初乗り距離を変えずに初乗り運賃を値上げする

ここでは、北海道の各地域を例に確認します。

地域運賃改定率2020年1月31日まで2020年2月1日より
旭川15.80%1.400km→580円1.400km→670円
釧路16.00%1.400km→560円1.400km→650円
北見10.14%1.400km→560円1.400km→610円

初乗り距離を変えずに、初乗り運賃をそのまま値上げする、わかりやすい値上げの方法です。

 

加算運賃も値上げする

加算運賃とは、初乗り距離を超えて乗車した場合の、走行距離に応じた距離で計算される運賃のことです。

地域により異なりますが、例えば、初乗り距離2.0kmを超えたあと、250mを超えるごとに80円加算されていくしくみで、この80円が加算運賃となります。

全ての地域を調べた訳ではないですが恐らく、加算運賃だけを値上げする地域はなく、初乗り運賃と加算運賃の双方を値上げする地域が大半だと思います。

関東の一部地域を例に挙げると、

地域2020年1月31日まで2020年2月1日より
多摩271mで90円257mで100円
京浜288mで90円264mで100円
相模・鎌倉288mで90円272mで100円

上記の地区では初乗り距離を抑えて近距離利用を促すようにしている分、加算運賃は従来より距離を短くした上で値上げ(10円)もしています。

よって、距離が出れば出るほど、従来より運賃が高くなるような料金体系になります。

 

利用者に近距離利用を促している→車両のガラスに初乗り運賃と距離を明示したステッカーを貼る・公表/アナウンスをするなどしているのですが、加算運賃に関しては、わかりやすく明示されることは少ないです。

せいぜい車内後部座席に小さい字で、シール等で明示されることも少なくありません。

 

まとめ:地域→25都道府県・理由→待遇改善・タイミング→増税した4か月後・値上げ→地域により値上げ方法は様々

最後にまとめると、

◆運賃の改定が行われる地域・理由・タイミングは、

  • 地域・・・25都道府県48地域に限定。
  • 理由・・・働き方改革関連法案の趣旨に則り、低収入・高齢化・人出不足等による運転手の待遇改善。
  • タイミング・・・消費税を10%に増税した10月に、増税分をプラスして値上げも同時に行うと、利用者離れを招くことを国土交通省が懸念し、増税ムードも落ち着いた4カ月後に決定したと思われる。

◆値上げの方法として、

  • 「小型車」「中型車」の区分けが今もある地域では、「普通車」として一本化する。
  • 初乗り運賃と距離を短縮する。→人口の多い地域で近距離利用を促す。
  • 初乗り運賃は変えずに距離を短縮する。→実質的な値上げ
  • 初乗り距離を変えずに運賃を値上げする。→そのまま値上げ
  • 加算運賃も値上げする。

といったところでしょうか。

私の住む地域でも、消費税増税時を除いて24年ぶりに、値上げされることになりました。

運転手の待遇改善が図られ、会社の収益が上がり運転手個人の収入が上がることを切に願います。

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