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タクシーの空車でも手をあげても停まらない・無視される理由と原因?表示灯の見分け方を解説

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タクシー利用者

タクシーの空車の見分け方をご存知でしょうか?都市部と地方では考え方の違いから、やや異なるところもありますが、どこを見れば空車なのか一目でわかるところがあります。

そして、「空車」であったとしても、手を挙げて停めようとしても、停まってくれない経験をされた方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は「タクシーの空車の見分け方」と「手を挙げて停めようとしても停まってくれない理由」について解説します。

この記事に書いてあること

タクシー利用時の「空車」の見分け方

✅表示灯や行灯を見て、見極めよう!

✅手を挙げて停めようとしても、停まってくれない理由

について、現役ドライバーが解説しています。




タクシーの空車の見分け方がわからない場合→表示灯と社名表示灯(行灯)を見る

「表示灯」と、夜間は「社名表示灯(行灯)」を見れば一目で見分けることができます。

「表示灯」とは、「スーパーサイン」とも呼ばれ助手席上のダッシュボード上に設置されている「空車」や「賃走」などを表示する灯りのことです。

 

「社名表示灯」とは、通称:行灯(あんどん)と呼ばれ、タクシー車両の天井に設置されている表示灯です。

それぞれ、詳しく説明していきます。

 

表示灯の見分け方

タクシーはお客様に乗車されてメーターを入れると、表示灯が自動的に「賃車」または「実車」の表示になります。(深夜22時~翌朝5時までは、2割増になるため「割増」と表示される機種もあります)

ただ、この表示灯にもメーカーや機種がいくつかあり微妙に異なります。

LED式

比較的規模の大きいタクシー会社では、LED表示の視認しやすいものが採用されていることが多いです。LED表示なので、数種類の文字を表現することができます。

 

幕式(方向幕)

小規模の会社では、いまだに幕式(方向幕)を採用している場合もあり、ランプの色が異なるのが認識できる程度の視認性が悪いものもあります。

 

表示灯の文字種類

主な表示灯の文字の種類について解説します。

文字表示 意味(状態)
空車 or 社名 お客様を乗せていない
賃走 or 実車 お客様を乗せて走行中
支払 支払い中
予約 or 迎車 無線配車で、お客様を迎えに移動中
割増 深夜22時~翌朝5時までの2割増の時間帯
貸切 貸切中
回送 回送中(仕事終了時や整備のため移動中)
SOS or 助けて 緊急事態発生

※表示される文字表示や色については、メーカーや機種により異なる場合がありますが、概ねこのような表示になります。

その他、「救援」や「寿」などがありますが、ほとんど使われることはありません。

 

お客様が乗車できるのは「空車」と「割増」表示

「空車」

お客様が乗っていない車=空の車=空車です。お客様は利用可能で、手を挙げて停めることが可能です。

その際に日中は、車両にお客が乗っているか、表示灯が「空車」になっているかをチェックしましょう。

 

「割増」

「割増」表示には機種により2種類あります。

  • 22時を超えると、自動的に「割増」表示になる機種は、「空車」と同様の扱いです。

 

  • 22時を超えても、自動的に「割増」表示にならない機種は、お客様が乗車後にメーターを入れると「割増」表示になるので、乗車不可です。

 

「割増」表示については、地域や会社により異なります。

「空車」(「割増」)以外の表示では、お客様はご利用になれません。

※ただし、「予約」や「回送」などは、手動で切り替える機種もあるため、運転手が切り替えを忘れていることもよくあります。全てが自動で切り替わるわけではありません。



タクシー天井の社名表示灯(行灯(あんどん))での見分け方

「社名表示灯(通称:行灯(あんどん))」とは、タクシーの天井に必ず付いているもので、3種類の表示機能があります。

夜間ライトを点けると同時に点灯し、各会社により様々な形状をしています。

※ここでは、助手席前の表示灯と区別するため、行灯と表記します。

 

社名を表示する(掲げる)

文字通り社名を表示するためです。一般車が無許可で営業しないように区別するため、法律で取り付けることが義務付けられています。

 

緊急時のSOSを車外に知らせる

強盗などの緊急時に、車内の緊急スイッチを押すと行灯が赤い点滅をして、車外へSOSを知らせることができます。

ただ、夜間は目立ちますが、日中はわかりづらいです。

もし、これをみかけたら、迷わず110番通報をお願いします。

 

夜間は行灯の点灯の有無で空車を車外に知らせる

夜間ライトを点けている時、タクシーはお客様に乗車されてメーターを入れると、行灯は消えて、パッっと見、一般車のように見えるようにして、認識されやすいようになっています。

都市部のタクシーは、このような車両が多いですが、地方では会社にもよりますが、必ずしもそうではありません。

地方では、手を挙げてタクシーを停める習慣があまりないため、「実車」(お客様乗車)中に行灯が点いていても、頻繁に手を挙げて停めようとする人がいないからです。

よって、夜間はキャビンにお客様が乗車されているかが暗くて見えないので、助手席前の表示灯でしか判断がつきません。

 

タクシーが「空車」であっても無視する(停まらない)理由

都市部・地方を問わず、空車走行中であってもお客さんになりうる人に手を挙げられても、タクシーは無視して停まれないこともよくあります。

ここでは、空車走行中に停まれない理由を解き明かしていきましょう。

 

そもそも気がつかない

日中夜間問わず、「流し営業」をしていれば、歩道に誰かいないか意識しながら走行しているので、見落としにくいですが、そうでなければ、気がつかないこともあります。

 

車線変更が困難

混んでいたり、交差点の手前などで既に車線変更ができないこともあります。

また、対向車線側で手を挙げられても、Uターンするのに困難な局面もあります。

 

追突事故防止

国道や幹線道路などで、相応のスピードで流れている場合、急に停まると追突される恐れがあるため、気付いていてもスルーすることもあります。

いまだに、運転中にスマホを耳につけて話している人もよく見かけますし、あおっている意識はなくとも、車間距離の短いクルマもいるので、急停止するのは怖いです。

 

駐停車禁止エリアでは停まれない

タクシーに限らず一般車(普通/中型一種免許)でも、駐停車禁止エリアでの駐停車は禁止です。

例えば、交差点や踏切から30m以内、消火栓の前などでは、停まれないのです。

手を挙げてタクシーを停めようとする方も、ここなら停まってもらいやすいなどと考えていただけると、停まってもらえる可能性が高くなります。

 

営業区域外では乗車不可

タクシーは営業区域が予め定められており、お客さんを乗せて降ろしたところが営業区域外であれば、そこでお客さんを乗せることは、行き先がまた営業区域内に戻るのであればできますが、営業区域外であれば運送できません。

タクシーは、お客さんをいつでもどこでも乗せることはできないのです。

 

まとめ:表示灯や行灯をチェックする

タクシーの空車の見分け方として、おさらいすると、

表示灯が「空車」になっているかチェック

助手席前の表示灯が「空車」になっているかチェックする。

ただし、手動で「予約」や「迎車」に切り替える機種は、運転手が切り替えを忘れていることも多い。「予約」の表示になっていたとしても、手を挙げれば停まってくれるかもしれません。

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日中は車内と表示灯を見る

日中は車内を見る。キャビンに誰かが乗っていれば、お客様乗車中です。

 

夜間は行灯と表示灯を見る

特に都市部の車両に多い、夜間行灯が消えて走行中の車両は、お客様が乗車中です。ただし、都市部ではこのような車両は多いが、地方では必ずしもそうではありません。

地域や会社にもよりますが、夜間に行灯が点きっぱなしのタクシーは、空車かどうか見分けがつきにくいです。

特に地方では地域にもよりますが、都市部と異なり、タクシーは手を挙げて停める習慣があまりないので、停まらないことも多いです。

都市部に在住の方が出張で来られた時に、この辺りはタクシーに手を挙げても全然停まってくれないという声もよく聞きます。

また、都市部でも上記の理由により、手を挙げたからといってどこでも停まれるわけではありません。

近年SNSの急速な発展により、個人が簡単に情報発信することが可能になりましたが、タクシーに手を挙げて無視されて停まらなかったからといって、全てタクシーが悪く自分は悪くないという言い分は、どうかと思います。

基本的に運転手は、「空車」であればお客さんを乗せたいのですから・・・。

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