5年前にタクシードライバーになって、自分の後から入ってきた人がたくさんいましたが、続けられる人もいれば、すぐに辞めていく人もいます。
その違いはどこにあるのでしょうか?「タクシー運転手に転職して失敗した!」と後悔しないために、自身の経験からすぐ辞める人の特徴をまとめます。
この記事に書いてあること
✅「タクシードライバーに転職して、すぐ辞めていく人の特徴や理由」について解説しています。
タクシードライバーに転職して後悔する、すぐ辞める人の特徴や理由
今まで見てきた中での経験上、タクシードライバーに転職してすぐ辞める人は、いくつかの特徴が垣間見えます。
金銭的なことから、性格や考え方、今までの職業感など様々です。
タクシーは稼げないから
タクシードライバーの多くは歩合制であり、自分が仕事をした分、つまりお客様を乗せて走った料金が売上となり給料になります。
よって、仕事をしないドライバーは収入が少なくなるのは当然ですが、考え方に問題のある方もいます。
タクシーで稼ぐための考え方がズレている
製造業などでは、出社して何かしらの仕事をすれば、時間が経過していき一日の労働時間に見合った対価として、給料が支払われて収入が得られます。
タクシードライバーは、自主的に考えて行動しなければ売上は上がりません。待機場所や勤務時間を予め固定されている場合は別ですが、フリー待機の場合、待機場所を選ぶのも、時と場合により考えなければなりません。
「自分で動いて稼ぐ」ということを意識していない方がたまにみえますが、単に時間が経過すればお金に変わる仕事ではありません。
会社からは「休憩時間は○時間しっかりと取りなさい」と指導はされますが、人が動く時間帯は無理をしてでも仕事をしないと、売上は上がりません。
このあたりの考え方がズレている方がいるのも事実です。
タクシーで稼げないため、見切りをつけて社内で他の仕事を求める
タクシー会社の形態は様々で、バス事業と同系列の会社だと、所持免許にもよりますがバスの仕事へ異動を求めたり、大手のタクシー会社では、大企業などの社長や重役クラスの専属送迎(ハイヤー事業)を委託されている会社もあります。
会社自体は辞めてはいませんが、そういった職種へ異動を希望して流れていく方もみえます。
このケースもある意味では、タクシー稼業を辞めているといってもいいでしょう。実際にこのような方は複数いました。
プライドが高い
タクシードライバーに転職してくる人は、年配の方が多いのと、様々な業種から転身される方がいるので、プライドが高い方もいます。実際にいた2人の事例を紹介します。
プライドが高いのか、挨拶ができない
入社して、一人で乗務する前にベテランドライバーの指導を受ける「横乗り」期間中から、同僚に挨拶回りをするのが当たり前ですが、特に50代以上の年配の方など、私のような年下や同年代の人に対しても、プライドが高いのかできない人もいます。
そして、班長に促されて遅ればせながら、挨拶に来るという事態になります。このような方は、まず数か月後にはいないです。
「タクシーは底辺の仕事」と言い放ち、プライドの高さを露呈する
以前、30代の元エリート職の方が2年程続けたのち、退職していったのですが、その方が入社してきたときから周囲に「こんな仕事は社会の底辺の仕事ですね」と、暴言を吐いていました。
一流大学を出て、あるエリート職に就いたものの挫折をして、この業界に流れてきたのですが、彼は辞めていくまで、この考え方は変わりませんでした。
確かにある意味で社会の底辺の仕事ですが、それをこの道何十年のベテランドライバーにも平気で言える神経も理解不能ですが、自分がそこまで落ちていることを認めようとせず、プライドだけが高くても辞めていく要因になります。
タクシードライバーがコミュ障で周囲から浮く
他の職種と異なり、タクシードライバーは車内で一人で過ごす時間が多いとは言え、周囲と最低限のコミュニケーションは必須です。
「稼ぐ」ことを意識しすぎるあまり、周囲から浮いた存在になる方もいます。
仕事をするのは結構ですが、社内のルールやマナー、モラルを守らなかったり、スピードの出し過ぎ、周囲と最低限のコミュニケーションを取らずに、自分さえ稼げれば人を出し抜いてでも、自分が自分が…、と周囲を無視して自分さえよければそれでいいという人が、ごく一部にいます。
実際にそのような方がみえましたが、このような方は自分から辞めずとも、周囲から辞めさせられるようにもっていかれたりするケースもあります。
ただ、繰り返しますが、最低限のコミュニケーションさえ取っていれば、他の職種と比較して、同僚同士の人間関係においては、悩まされることは少ないと思います。
タクシーは勤務がきつい
タクシー会社の勤務体系は様々で勤務時間が長いのは当然ですが、他社さんを見ていると、勤務がきつい、拘束時間が長い会社は出入りが激しく、入ってきては辞めていくの繰り返しに陥っているタクシー会社もあります。
そのような会社は、長続きしにくいです。
タクシーはブラックな会社もある
例えば、社長がワンマン経営で「運転手など他に替わりはいくらでもいる。文句があるなら辞めろ」というような考え方の社長の場合、反発して辞めていく運転手もいます。
また逆に、会社や営業所がいい加減で、ずさんな運営をしていたりする場合、許容することができずに辞めていく方もいます。
実際にこのようなタクシー会社があるので、転職の際、会社選びは慎重に行いましょう。
タクシーは理不尽なトラブルや事故などで嫌になる
道を間違えた、意図せずとも遠回りしてしまった、失敗して怒られたなどで自信を喪失してしまい、辞めていく方もみえます。
夜間の酔っ払い
夜間の泥酔客や酔っ払い客は避けては通れませんが、理不尽に絡まれたり、最悪警察に介入してもらうようなトラブルを起こしたなど、時にはあるものです。
事故を起こす
運転手という職業上、事故はつきものです。軽微な事故から物損・人身事故までありますが、事故を起こすと落ち込みますが気にしていても仕方ありません。
まとめ:プライドの高さは、百害あって一利なし
タクシードライバーで転職失敗したと後悔しないために、知るべきすぐ辞める人の特徴や理由6選』について、私見として、6つの項目を挙げてみました。
年齢が高い方や、前職で何かがあってタクシー業界に流れてくる方は、それなりの事情があって、常識性のあまりない方も一定数おり、性格や考え方などに問題がある場合は、辞めていかれることも多いです。
様々な事情でタクシー業界へ転職されてくる方がみえますが、「常識的な方」であれば続けることは可能ですが、特にプライドの高い方は、それを捨てないと続けることは難しいかもしれません。
なぜなら、タクシーは接客業でもあるので仕方がないのですが、泥酔客やパワハラ同様の言動、高飛車な態度で振舞うお客さんも一定数存在し、プライドが高いと「なんで、こんな奴相手にしなければならないんだ」と許容ができなくなるからです。
ですが、他の職業と比べて、職場内で人間関係に悩むことは少ないですから、コミュニケーションは最低限でもOKです。
要らぬプライドさえ捨て去ることができれば、続けることは可能だと思います。
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