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インディージョーンズ・クリスタルスカルは駄作?ひどい評価の理由を考察!

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映画

インディージョーンズの4作目「クリスタルスカルの王国」は、全世界でシリーズ過去最高収益を叩き出し、興収的には成功を収めましたが、評価・評判は賛否両論あり、SNS全盛の今、観客やファンからは、内容的には駄作や酷いと酷評されている意見があるのも事実です。

そこで今回は、「クリスタルスカルの王国」が駄作・ひどいと評価されている理由について考察し、まとめていきます。

※ネタバレ含みます。



インディージョーンズ・クリスタルスカルは駄作でひどい評価を考察

世間では、「クリスタルスカルの王国」は駄作という評価がつけられてしまっているのも事実ですが、その理由について、個人的な主観も交えてまとめていきます。

 

序盤の伏線がアメリカ人でないと理解しづらい

まず劇画幕開け序盤、舞台は1957年ネバダ州、軍の施設である「エリア51」内にある倉庫に、ソ連のスパイがインディを拘束し、連行されるところからスタートします。

その10年前の1947年「ロズウェル事件」で強い磁気を帯びた箱がそこに保管してあって、インディに探させるというシーンですが、

  • エリア51
  • その近くに核実験場
  • ロズウェル事件
  • ソ連とアメリカの冷戦時代

を絡めて、アメリカ人には興味を引く時代背景なのかもしれませんが、考古学専門のインディーがなぜソ連のスパイに拘束されて、アメリカ軍の施設に潜入し、機密物が保管されている倉庫に連行されて、ロズウェル事件に関連したものを探させるのか?

引用元:インディージョーンズ クリスタルスカルの王国

最初視聴者を惹き付けるアクションシーンや主人公が危険に晒されるなど、過去作と異なりCGをふんだんに盛り込んで興味を引く内容になっていますが、よく考えると、序盤から結構滅茶苦茶な設定でスタートしており、今一つ日本人にはピンとこないところもあるのではないでしょうか。

 

核実験で冷蔵庫に入り生き延びる

核実験のエリアで、核爆発直前にインディーが民家の鉛製の冷蔵庫に直前で入り、吹っ飛ばされて生き残るという、「なにそれ?」と言いたくなるような描写も、どう考えてもあり得ず、駄作・酷いといわれるシーンではないでしょうか?

家や逃げるクルマが一瞬で焼き尽くされている程、爆心地から近いのに、なぜ冷蔵庫だけが吹っ飛ばされてしまうのか?百歩譲ってふっ飛んでいったとしても、冷蔵庫なんて簡単にドアが開いてしまうのにドアも開かず、それだけが頑丈にできていて中に入った人間が影響を受けないなど、考えられない滅茶苦茶なシーンでした。

引用元:インディージョーンズ クリスタルスカルの王国

核爆発のシーンもリアルさを追究し、CGの制作チームもこだわった描写を作り上げたと、映画パンフレットに記載されていましたが、それはともかく、冷蔵庫だけが吹っ飛ぶなんていくらなんでも…と思われた方も多かったのではないでしょうか。

確かに、鉛製で放射線・熱線等の衝撃を緩和するという、理屈は付いていましたが。

また、この作品を機に、かつて人気があってピークを過ぎてつまらなくなった映画のことを「nuke the fridge=核の冷蔵庫」という造語が生み出されることになったそうです。

ここわた
ここわた

アメリカ人特有の一種のギャグと受け取れば問題ありません。

 

クリスタルスカルが作品の世界観にそぐわない

考古学がベースの映画で、発掘物やミイラ、白骨化した骸骨等が出てくる世界観のシリーズで、「クリスタルスカル」という汚れもなく透明でキレイなスカルを登場させ、一種の飛び道具的なオーパーツとして、敵と交戦しながら持ち歩き、特定の場所へ行ってスカルの胴体に差し込んだら、宇宙人が動き出すという結末でしたが、このインディージョーンズという世界観に「クリスタルスカル」がマッチしていたかといえば、考古学とはかけ離れた架空のもので、違和感が最後まで拭えなかったのもあったのではないでしょうか。

引用元:インディージョーンズ クリスタルスカルの王国

 

宇宙人・巨大UFO登場の結末に違和感

中盤から登場し、大事に巾着袋に入れて持ち歩いていたクリスタルスカルが、それらしいクリスタルの骸骨にスカルをセットすると、宇宙人になり生き返って、その痕跡を残さずに円盤に乗って飛んでいくという、トンデモ話なクライマックスで違和感を覚えた方も多いのではないでしょうか。

これまでのインディージョーンズシリーズは、考古学がベースのアクション+サスペンスなのに、最後は考古学がぶっ飛んで宇宙人が登場し、CGを駆使したSF映画で結末を迎えた、なんだかよくわからない後味の悪い終わり方の印象になってしまった感は否めないと思います。

引用元:インディージョーンズ クリスタルスカルの王国

また、巨大円盤が出現して、竜巻のような強烈な空気の渦が発生し、大きな岩が渦に沿って飛んでいるにも関わらず、そのすぐ近くの山頂で人間が見ていて吹き飛ばされもせず、巨大な岩や石に当たらないのも滑稽で、リアリティがあまりになさ過ぎて、失笑してしまいました。

ただ過去作においても、考古学がベースにありながらオカルトや超常現象を取り上げて、結末につなげていることから考慮すると、宇宙人オチもわからなくもないですが、逸脱しすぎではないでしょうか。

 

主役ハリソンフォードの加齢による動きの鈍さが目立つ

「クリスタルスカルの王国」撮影時、ハリソンフォードも60歳を超え、加齢による動きの鈍さは隠しきれず、例えば序盤の倉庫に連れて行かれて脱出するときのインディーの動き・走るスピードが相当遅く、あの動きで至近距離で発砲されてなぜ弾が当たらないのか?、理解に苦しむのではないでしょうか。

流石に60歳を超えて、過去作同様に激しいアクションシーンは無理があると言わざるを得ず、主人公がこの動きでは、明らかに物足りない感情が芽生えるのも致し方ないと思います。

引用元:インディージョーンズ クリスタルスカルの王国

よく見ると、ハリソンフォード本人とスタントマンを使っていると思われるシーンでは、動きの俊敏さがやや異なりますが、編集でわかりにくくしています。

ただ、「レイダース」よりもスタントマンを使う回数が少なかったそうで、言われてみれば本人の顔が映っているシーンが多かった印象はありますね。

ここわた
ここわた

人間誰しも、歳には勝てないですね。

 

青年マットの印象の薄さ&インディの息子という「こじ付け感」

準主役としてハーレーに乗った青年マットが登場し、列車に乗ったインディを呼び止め、相棒として行動を共にし物語が展開していくのですが、顔立ちもイケメンで演技も悪くないものの、キャラが立っていないというか存在感が薄く、中盤以降ほぼ常時出ていたにもかかわらず、あまり印象に残らないキャラで、インディーの相棒として、引き立て役に徹しすぎた脚本・演出も駄作と呼ばれる一因となったかもしれません。

引用元:インディージョーンズ クリスタルスカルの王国

マットを演じたシャイア・ラブーフは、当時今ほど有名ではありませんでしたが、もう少し爪痕を残すような演出があってもよかったのではと思います。

あと、中盤になってインディの息子と判明するのも、何か「こじ付け感」が満載で、『そこ親子ってできすぎでしょ」「別に親子の設定じゃなくてもいいのでは?」と思った方も多いのではないでしょうか。

ここわた
ここわた

シャイア・ラブーフも、今作を「駄作呼ばわり」していたと2010年に不満を漏らして、『映画.COM』の記事になっています。

 

CG多用による過去作との違和感

過去作の雰囲気を崩したくないという制作陣のポリシーで、インディージョーンズの世界観はこれまでと同様に踏襲されていますが、前作の「最後の聖戦」から19年が経過し、CGの技術も格段に進歩したことから、冒頭からCGで描写されたシーンがふんだんに盛り込まれています。

引用元:インディージョーンズ クリスタルスカルの王国

過去3作品は、実写をベースにしたリアルさがインディージョーンズの世界観を作っていましたが、CGで様々なことができるようになり、ラストで宇宙人が円盤で飛んでいくという、アドベンチャー+アクション+サスペンス要素の中に、今回SFが加わって、これまでと方向性が異なる作品に仕上がり、リアルな独特の世界観が失われてしまった気がするのは、管理人だけでしょうか。



SNSでの評判を紹介

実際にツィッターで、評判をごく一部ですが紹介していきます。結論から言うと、「これはこれで面白い」的な「いい作品」と呟いて見える方はごく少数で、大方は酷いと評されている方が圧倒的に多い印象です。

ここわた
ここわた

「これはこれでアリ・駄作とは思わない」といった方も、もちろんみえます。

ここわた
ここわた

従来の過去作からのファンからすると、比較してしまうのは管理人も共感しますね。

ここわた
ここわた

考古学の大学教授・博士だけあって、このセリフは万国共通かもしれませんね。管理人もこのシーンは好きです。

 

まとめ

最後に「インディージョンズ・クリスタルスカルの王国」がファンから酷評される理由をまとめると…、

  • 序盤の伏線の時代背景が、アメリカ人以外にはすぐに理解しづらい。
  • ピークの過ぎた映画を「核の冷蔵庫」という造語が生まれるきっかけになった作品。
  • 宇宙人やクリスタルスカルが、インディージョーンズの世界観に合わない。
  • ハリソンフォードの加齢による動きの鈍さが目立つ。
  • 青年マットの印象の薄さ&インディーと親子関係の無理矢理的なこじ付け感。
  • CG多用による過去作との違和感。

といったところでしょうか。

管理人はインディージョーンズシリーズが好きで、「クリスタルスカル」も当時映画館に観に行きましたが、グロテスクな骸骨やアリなどが登場するものの、人があまり死なずに、家族連れで安心して鑑賞できる娯楽映画になっていて、複雑な気持ちで観終えたのを覚えています。

実際にスピルバーグも、今作はファミリー映画であり、過去の3作品を観ていなくても楽しめると、パンフレットに載っていました。

過去作を知る者からすれば、何か物足りない印象は否めず、せっかくCGの技術が発達しているのに、描写の仕方が「なんだかなー、ちょっと違うんじゃない?」といった感情でしたが、映画もビジネスなので収益性を考えれば、この方向性は間違っていなかたったとは思いますし、評価が分かれるのは致し方ないのではないでしょうか。

2023年6月末に、最後のシリーズになるのでしょうか「インディージョーンズと運命のダイヤル」が公開され、予告編を観ると、現在80歳のハリソンフォードが、馬に乗ったり逃走したりと派手なアクション映画になっています。

「クリスタルスカルの王国」は興収的にはシリーズ全世界で過去最高を記録したものの、今回紹介した否定的な評価もあった作品でしたが、今回はどうなのかとても楽しみですね。

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