ダイハード4.0は、1作目を中心に過去作のダイハードシリーズをオマージュしている類似点が多く見受けられるシーンが数多く描かれています。
そこで今回は、「ダイハード4.0」でのオマージュされている共通点について紹介します。
この記事を読んでわかること
✅ダイハード4.0で、過去作とのオマージュ・類似点について、10か所紹介しています。
ダイハード4.0のオマージュ・類似点まとめ
ダイハードシリーズの類似点、10か所程紹介します。
FBIジョンソン捜査官
まずは、FBIのジョンソン捜査官です。
「ダイハード4.0」で、本部へマットファレルとマクレーン刑事を護送する運転手が、「FBIのジョンソン捜査官だ」と自己紹介したとき、お気づきになられた方も多いのではないでしょうか。
「ダイハード(1作目)」でも、FBIのジョンソン捜査官(白人と黒人)が2人出てきたことで、インパクトをもたせていました。
引用元:ダイハード
そして、「1」はヘリに乗り込んでビルの周辺を飛んでいた時、屋上付近に仕掛けられていた爆弾が爆発し巻き込まれて、ヘリも空中で爆発してしまい即死、「4.0」でも運転していたジョンソン捜査官は犯人グループのヘリから銃撃されて死亡しました。
引用元:ダイハード4.0
悲劇のジョンソン捜査官でしたね。
トレーラー&トラック
次に、「1」「3」「4.0」に共通しているのが、トレーラーとトラックで、
「1」…犯人グループがナカトミビルに乗り込むときに、トラックで乗り付ける。
引用元:ダイハード
「3」…十台以上のトラック(ダンプ)で、連邦準備銀行から金塊を強奪して運び去っていく。
引用元:ダイ・ハード3 (With a Vengeance)
「4.0」…犯人グループが使っていたトレーラーを、マクレーン刑事が強奪し主犯を追跡する。
引用元:ダイハード4.0
いずれも、大型トラック車両を使っていますね。
マクレーン刑事の家族が人質に
「1」ではマクレーン刑事の妻ホリーが、「4.0」では娘のルーシーが人質に取られてしまい、両作品ともラストのクライマックスでは、主犯のボスに人質を取られた上で、至近距離での銃撃戦となります。
引用元:ダイハード
引用元:ダイハード4.0
また「2」でも、結果的にホリーは上空で人質となっています。
味方に誤解され上空から銃撃される
「1」では、マクレーン刑事が屋上でわざとマシンガンをぶっ放して、複数の人質を階下へ移動させているところへ、本来味方である武装したFBIのヘリコプターに誤解され、銃撃されてしまいます。
引用元:ダイハード
「4.0」では、これも本来味方である米軍の戦闘機に、犯人グループから出撃コードをハッキングされて、トレーラーで追跡中のマクレーンは銃撃されます。
引用元:ダイハード4.0
両作品とも、味方に誤解されて上空から銃撃されてしまいましたね。
エレベータで爆発し犯人が死亡
「1」では、ロケットランチャーを警察の装甲車に発射する犯人を殺すために、即席爆弾をエレベーターシャフトに投下し、犯人を2人爆死させる。
引用元:ダイハード
「4.0」では、階下の駐車場からクルマを発車させ、犯人グループのマイを轢き殺すつもりがエレベータシャフトに突っ込んでしまうも、ファレルの助けもあり、そのクルマと共にマイは落下し爆死する。
引用元:ダイハード4.0
ヘリコプター
上記でも触れましたが、「1」ではFBIジョンソン捜査官がヘリに乗り込み、屋上から制圧を強行するも、仕掛けられた爆弾の爆発に巻き込まれる。
引用元:ダイハード
「2」では、離陸直前のジャンボジェット機に、ヘリで近づいてマクレーンが主翼に飛び降りるという無茶苦茶な設定で登場。
引用元:ダイハード2
「3」では、主犯のボス2名がヘリに乗って地上のマクレーン刑事を銃撃しようとするも、電線がプロペラに絡み墜落。
引用元:ダイ・ハード3 (With a Vengeance)
「4.0」では、
①ファレルとマクレーン刑事が本部へクルマで向かっているときに、犯人グループにヘリで追跡される。
②送電所に犯人グループが乗り捨てたヘリで、マクレーンの操縦でファレルのオタク友達の家まで行く。
③FBIの副局長ボウマン率いる部隊がヘリで追跡。
引用元:ダイハード4.0
4作品全てヘリコプターが絡んでいますね。
主犯のボスが冷徹で知的
「1」では、元左翼テロ組織のテロリストで冷徹な性格ではあるが、高級スーツを身にまとい紳士的な言動や、頭の回転が速く統率力もある知的なイメージのボス。
引用元:ダイハード
「3」では、「1」の主犯ハンスグルーバーの兄で、元東ドイツ陸軍大佐で特殊部隊を率いており、弟同様冷徹であるが、表面上は紳士的で知的な印象を与えている。
引用元:ダイ・ハード3 (With a Vengeance)
「4.0」では、元国防総省保安担当チーフプログラマーで、性格的に稚拙な面もあるが、高い知能と高度なハッキング技術を持っている。
引用元:ダイハード4.0
冷酷・冷徹で知的なイメージは共通していますね。
主犯のボスに優れた頭脳派の右腕がいる
「1」では、武闘派のテロリストの中で唯一腕っぷしの無い、コンピューターに精通している頭脳派の『テオ』という人物を置き、金庫破りに専念させている。
引用元:ダイハード
「4.0」では、『トレイ』というサイバー班のリーダーを身近に置き、他の班員は最終逃亡直前に始末するも、彼だけは傍らに置き右腕として作業をさせている。
引用元:ダイハード4.0
マクレーン刑事が古い映画を話す
「1」では、主犯相手に、ジョンウェインやゲーリークーパーの昔の映画について話し、「4.0」では、ファレルのオタク友達に、「スターウォーズ」が好きだと話しています。
引用元:ダイハード
引用元:ダイハード4.0
スターウォーズに出てくるボバフェットの等身大フィギュアを見て、いいね!と言っているのに、ワーロックからファンなの?と聞かれて「いや、スターウォーズ!」と答えており、何言ってんだこいつ!ってなったのでしょうね。
無線・トランシーバーを使い助けを求める
「1」では、犯人グループの所持していたトランシーバーを奪い、ボスのハンスや外部の警官らと通話をする。当時は携帯電話も普及していなかった。
引用元:ダイハード
「4.0」では、警察車両の無線でボスのガブリエルと通話し、トレーラーの無線でオタク友達のワーロックに、無線で通話し助けを求めた。
引用元:ダイハード4.0
ファレルとマクレーンがワーロックの家に行ったときに、CB無線を使っているという伏線を張り、トレーラーの無線から彼に助けを求める伏線回収でした。
まとめ:ダイハード4.0で過去作と類似点は10か所程度
最後にまとめると、
- ダイハード4.0で、過去作、特に1作目と類似点が多く、2~3作目においてもオマージュされており、独断と偏見で10か所くらい見受けられる。
「4.0」で監督を手掛けたレン・ワインズマンは、シリーズ全作品のマクレーン刑事のセリフを覚えている程の、ダイハードシリーズの大ファンであるそうで、過去3作、特に1作目を意識した映画製作により、類似したシーンを盛り込んだと推察します。
シリーズものはどうしても、前作と似通ったストーリーになるのは仕方ありませんが、ジョンソン捜査官の再登場など、ユーモアのある設定はアメリカ映画らしく、類似点を探してみるのもひとつの映画の鑑賞方法だと気付かされた作品でした。