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ダイハードは伏線回収の教科書!ネタバレシーンの考察まとめ

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映画

ダイハード(1作目)は1989年制作で今から30年前の作品ですが、脚本としていくつもの伏線を張りながら最終的に全て回収していく、教科書的なお手本のような作品です。

では、いくつ伏線を張り巡らし、回収されていったのでしょうか?

そこで今回は、ダイハードの伏線回収シーンについて、個人的主観でまとめます。




ダイハードは伏線回収の教科書!シーン別に考察まとめ

ダイハードの伏線回収シーンについて、個人的主観でまとめます。

 

高所恐怖症からの裸足での展開

【伏線】

冒頭で飛行機で隣に乗り合わせた人から、靴下を脱いで裸足でじゅうたんの上を歩き、時々つま先を丸めると心が落ち着くと聞かされる。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

【回収】

ホリーと口論のあと、それを実践し、あまり効果がないとひとりごとを言う。だが、突然銃声が響き靴下も靴も履く余裕がなく、非常階段に逃げ込み、裸足で動きまわらずをえなくなる。

また、トニーを格闘の末に殺したマクレーンは、彼が履いていた靴を履いてみるものの、サイズが小さかったことで、結局終始裸足のままであった。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

ここわた
ここわた

その後、銃撃戦で犯人を何人か殺しているのですが、起爆装置やタバコは奪っても、裸足なのになぜか靴を奪おうとしないのは不思議ですw

トニー殺害後に、一度だけ試し履きシーンを入れておけば、裸足で動き回っていることが、何となく納得させられてしまいますね。

 

ホリーの家の家政婦は不法移民?

【伏線】

冒頭、ナカトミコーポレーションのクリスマスパーティで、ホリーがオフィスから自宅にいる家政婦に電話をした際、2分程度の会話シーンで怪しい英語で話すおばさん家政婦が登場。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

【回収】

出しゃばりなテレビリポーター「ソンバーグ」が、ホリーの家を突き止め、テレビで危機に晒されているパパとママに向けて、子供に呼びかけるよう家政婦に依頼したところ、その怪しげな英語力から、不法移民であることを見透かされてバラすと脅され、家に招き入れることを許可せざるを得なくなった。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

これにより、マクレーンとホリーが夫婦であることがハンスにバレてしまい、それにより危機的状況に陥ることで、ハラハラドキドキ感が増しクライマックスに向かっていく、細かい伏線回収でした。

ここわた
ここわた

一般的な家政婦なら、テレビ取材などが家に入れてくれと言われても、突っぱねるのが当たり前ですが、不法移民の家政婦設定で、それをネタに脅されれれば折れざるを得ず、納得させられる筋書きでしたね。

ホリーが家族写真立てを伏せる

【伏線】

ホリーが自分のオフィスで家政婦に電話後、家にもオフィスにも電話がなかったことで、少し腹が立ち、写真立てを伏せた。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

【回収】

ハンスは偶然にもホリーのオフィスを使用し、そこから指揮を執ることに。写真立てを伏せていたため、マクレーンと夫婦であることが、ホリーの家で子供が呼びかけるテレビ中継されるまで、バレなかった。

ハンスは、ホリーが皆にトイレに行かせてもらうことを要求したとき、目線が写真立てを見ていたことを察知するも、伏せてあった写真立てには気付かず、ホリーの子供と写っている写真を見る。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

また、会社では旧姓を名乗り、写真もハンスに見られてしまったことで、あえて独身のシングルマザーを強調し、本名を明かした。

ここわた
ここわた

タカギ社長とエリスを殺されているにも関わらず、気丈にハンスと対峙する様子は、自室のオフィスを持つ程のキャリアウーマンらしさが強調されていますね。

 

リムジンのお出迎え・会社規模の大きさを強調

【伏線】

ホリーの会社ナカトミコーポレーションが、運転手付きのリムジンで夫を出迎えたことで、相当規模の大きな会社であることを印象付け、場違いなところへ招待されてしまった感を強調。

また、自社所有の高層ビル、コンピュータや監視カメラ等最新鋭の設備、豪華なクリスマスパーティをオフィスで開催するなど、儲かっていて金を持っている会社を冒頭で前面に押し出す。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

【回収】

それだけの会社であれば、億単位の金品が金庫にあると視聴者にイメージさせることができ、チームを組んだテロリストが、計画的に多額の金品を強奪する動機付けができる。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

 

カールが花火のようなもので目くらまし

【伏線】

カールが守衛を射殺後に、なぜかエレベータ周辺でうろついていたおっさん社員がいて、花火のようなものを爆発させて目くらましをし、油断しているところを射殺。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

【回収】

丸腰の一般人を至近距離から射殺するのに、この武器を使う必要性は全くないと思われるが、のちにマクレーンとの銃撃戦で使用することで、説得力を持たせている。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

 

カップルがマクレーン夫妻がいるオフィスに乱入

【伏線】

マクレーンとホリーが久々に再会し、オフィスで話しているところに、いちゃついたカップルが突然乱入してきて、失礼!と言ってすぐに出ていく。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

【回収】

テロリスト数名がパーティ会場を占拠し、人質を一か所に集め始めたとき、ホリーが出ていき一人でオフィスにいたマクレーンに向かって、武装したテロリスト(ジェームズ)が目前に迫ってきており、突然絶体絶命に追い込まれる。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

しかし、手前のオフィスには、先程乱入してきたカップルがデスクで「行為」を始めようとしていたときで、女性は上半身素っ裸の状態でギャーギャーとわめき散らし、マクレーンのいるオフィスに向かってきたテロリストは、彼女の裸と叫び声に気を取られて、その隙に非常階段へと逃げることができた。

ここわた
ここわた

ほんの数秒程度でも伏線を張り、逃げ場のない絶体絶命のところから、うまく逃げ切れた説得力を持たせるための演出ですね。




ビル内の電話線切断により外部連絡が不可能に

【伏線】

黒人運転手アーガイルが、ナカトミビル前にマクレーンを送り届けたときに、帰りも乗ってもらうため自分の名刺を渡す。

ホリーと口論のあと、受け取った名刺に電話して途中経過を報告がてらに話すも、丁度その時テロリストにビル内の電話線を切断されてしまい、突然電話が切れた。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

【回収】

隙を見て非常階段へ逃げ込み、工事中の32階にある電話を見つけるも、電話線が切断されていて、外部と連絡する術がないことを強調している。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

ここわた
ここわた

スマホが当たり前の今では、考えられないシーンです。

 

黒人運転手アーガイルのお喋りキャラ

【伏線】

マクレーンをリムジンで空港へ迎えに行った黒人運転手アーガイルは、前職はタクシー運転手で、音楽の趣味も黒人が好きそうなラップを大音量で聴き、よく喋るお調子者キャラを冒頭で印象付ける。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

【回収】

パウエル巡査部長のパトカーが銃撃されているとき、地下駐車場で待機していても、静かにしていれば銃声は聞こえたかもしれないが、音楽や友人との電話に夢中で、いかにもアメリカ的な一種のギャグであるが、テレビで中継されるまで気付かず、閉じ込められて外に出ることすらできなくなってしまった。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

ここわた
ここわた

銃声があっても気が付かず、地下駐車場へリムジンを閉じ込めておき、唯一の頭脳派で暴力においては素人のテオを、運転手が倒すことで、作品にアクセントが付くシナリオにしたかったのかもしれません。

 

ハンス単独行動でマクレーンに見つかる

【伏線】

マルコハインリッヒが殺されてしまい、予定通り屋上に爆弾がセットされているかをハンスが一人で屋上に確認しに行ったところ、マクレーンに見つかってしまう。

マクレーンは33階のコンピュータ室に誘導し、偶然か狙ってかは不明だが、「フロアディレクトリ」と称した案内板の前で、自ら名を名乗り、ハンスにかまをかける。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

【回収】

ハンスは「フロアディレクトリ」に記されていた、「クレイ」という名を使い「ビル・クレイ」と名乗った。

ハンスは巧みにキャラを変えて、(声はバレているので)声もこれまでの落ち着いた雰囲気ではない喋り方にして、疑われないようにしたが、弾が入っているように見せかけた銃をマクレーンから渡され、自ら正体をバラシて仲間を呼んだ。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

ここわた
ここわた

映像をよく見ると、ハンスのいるところでは、フロアディレクトリは見えない位置にあり、屋上から一緒に歩いてきた設定で、それに一瞬目をやり記憶していたということでしょうか。

 

ミサイルを乗せたエレベータが降下したことに気付くマクレーン

【伏線】

警察が装甲車でビルに突入しようとしたときに、対空ミサイルで迎撃しようとして、テロリストは一旦上階に上げたミサイル一式を、エレベータで降ろす。

このとき、エレベータ扉上部のわずかな隙間から光が見えて、降下していったことに気が付く。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

【回収】

エレベータが33階のコンピュータ室を通過して降下していくのに気付いていたマクレーンは、ハインリッヒを殺して起爆装置・爆薬を奪っていたため、それを用いて即席の爆弾を作りエレベータシャフトに投げ入れ、爆発させることを思い付く。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

このとき、恐らくミサイルが運搬されて、それが発射された階にエレベータが止まっているのは間違いないと踏んでいたからこそ、自信を持って、パソコンのモニターを重りにして階下へ投げ入れた。

ここわた
ここわた

ブラウン管のモニターを重り代わりに使うのは、頭の回転が速いです。

 

 

対空ミサイルを運搬時に落下させてエレベータ前に放置

【伏線】

警察の装甲車が突入態勢に入り、対空ミサイルをジェームズとアレクサンダーが迎え撃つため、急ぎ2階へ発射台とミサイル3基を、台車にてエレベータで運搬する。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

2階に着いてすぐに、1基を台車から誤って落下させたが、装甲車を迎え撃つため急いでおり、それをエレベータ前に放置した。

【回収】

起爆装置を持っていたハインリッヒをマクレーンが殺したことで、爆薬を奪っており、即席の爆弾を作りエレベーターシャフトへ投げ入れ爆発させる。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

エレベーターが爆発し、対空ミサイルをエレベーター前に放置していたことで、それが誘爆し、フロア全体に大規模な爆発が起こったことで、ジェームズとアレクサンダーは巻き込まれて死亡。

ここわた
ここわた

流石にマクレーンが投下した即席の爆弾だけでは、爆発の規模が小さく、エレベータ付近のダメージに留まり、対空ミサイル担当の二人がそれでやられてしまうのは、無理があると判断して、運搬途中に落下させて放置したのではないでしょうか。

 

パウエル巡査部長のトラウマ

【伏線】

マクレーンが敵から奪った無線にて、パウエル巡査部長との会話で、おもちゃの銃を向けられた子供を撃った話をし、引き金を引くのが怖くなりトラウマになってしまったことを告白する。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

【回収】

最後に生き残っていたカールが、地上でマクレーンを見つけてマシンガンを向けたところ、そばにいたパウエルがカールを射殺した。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

ここわた
ここわた

カメラワークやBGMも、強調されたシーンでした。




弟トニーを殺された兄カールの復讐心

【伏線】

マクレーンにテロリストグループで最初に殺されたのが、カールの弟トニーで、ハンスからそのことを聞かされると、ビジネスデスクをひっくり返して荒れ狂う。

また、コンピュータ室でマクレーンを追い詰めて取り逃がし、起爆装置を奪い返してカールに「喜べ!」とハンスが言ったときも、そんなことはどうでもいいと言わんばかりに彼を睨みつけていた。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

【回収】

弟トニーを殺されたカールは、復讐の鬼となり、並々ならぬ決意でマクレーンを殺すことに執着し、荒々しいキャラとも相まって、ラストシーンでの顔中血まみれになり、マクレーンをマシンガンで撃とうとする様は、パウエル巡査部長に3発撃たれても倒れずに銃口を向けており、執念を感じるシーンでした。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

ここわた
ここわた

マクレーンに恨みを持ったカールが、最後に銃口を向けた時、ためらわずに引き金を引いたのが、かつて子供を撃ったことでトラウマとなっていたパウエル巡査部長。

マクレーンの活躍に触発された、ドラマチックなラストシーンです。

 

ソンバーグ・リポーターのテレビ中継

【伏線】

ソンバーグ・リポーターがテレビ局にいるときに、たまたま警察無線を傍受し、ナカトミビル占拠の特ダネを掴み、中継車を借りることを上司に許可を得るときのシーンが描かれている。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

また強引に、現場から中継を始めたり、ホリーの家に行き家政婦を不法移民と見抜いて脅し、子供に呼びかけさせるなど、やりたい放題。

このソンバーグというリポーターの強引さや、他局・他者を出し抜き自分だけが目立ってやるという野心を持ったキャラとして登場している。

【回収】

ラストシーンにおいて、マクレーンとホリーが無事ビルから出てきて、ソンバーグがインタビューしたときに、「お前のせいで私たちは危険に晒されて、もう少しで殺されるところだった」と言わんばかりに、げんこつで殴るところは、ホリーの怒りを表していると同時に、視聴者の気持ちをスカッとさせる寸劇でした。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

ここわた
ここわた

続編の「ダイハード2」の冒頭で、同じ飛行機に搭乗した際に偶然近くに座ることになり、ホリーからは裁判所から50フィート内に近づくなと警告されていることからみても、怒りは相当だったようです。

 

貨物積み込みエリア

【伏線】

黒人運転手アーガイルは事件を知り、地下駐車場から地上へ上がろうと試みるが、全てシャッターが下りており、偶然か狙ってかは不明だが、「貨物積み込み(エリア)」付近で停車し静観することにした。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

【回収】

テロリストグループが乗りつけたトラックは、業務用エレベータに乗って上階へ上がるため、「貨物積み込み」前で停車しており、そこへテオがトラックの荷台に積んでいたクルマを横付けしようとした際に、アーガイルはリムジンをぶつけて、テオを殴り倒した。

引用元:ダイ・ハード(DIE HARD)

ここわた
ここわた

テオはテロリストグループで唯一の頭脳派キャラで武闘派ではないので、黒人運転手アーガイルが、不意を衝いて殴って倒すシナリオにしたのでしょうか。

ダイハード伏線回収の評判

ダイハードの伏線回収について、SNSでの評判はどうなのか?

ツイッターから一例を紹介します。

などなど、ダイハードを語る上で欠かせない、伏線回収についての評価をツイートされている方が多く見受けられ、30年以上経過した作品でも、特にこの1作目においては評価の高さが窺えます。

 

まとめ:ダイハード伏線回収シーンは15コ程度

最後にまとめると、

  • ダイハードは、およそ15くらいの伏線回収シーンが見受けられ、その教科書的な作品と言える。

あくまでも個人的な主観ですが、数えてみるとおよそ15くらいの伏線を張って回収しており、映像的には細かいツッコミどころもいくつか見受けられるものの、脚本もよく練られており、のちにシリーズ化されヒット作となった、要因のひとつといえるでしょう。

ビル内の電話線を切断すれば、外部と連絡が取れないという携帯電話も無い時代で、(唯一リムジンの車載電話くらい)、日本がバブル経済に突入し経済大国になる頃、日本企業がアメリカに当時最新鋭の設備を誇る高層階の自社ビルを建てる(フィクションですが)時代背景を念頭に置いておけば、合成シーンも違和感なく、いま見ても色褪せない作品です。

映画製作において、お手本のような見事な「伏線回収」を施したダイハードは、現代においてもおすすめです。

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