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タクシーの配車係における仕事内容とは?給料や求人についても

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タクシー業界の仕事

タクシー業界には、ドライバー(乗務員)の他に「配車係(配車オペレーター)」といって、社内でお客さんからの電話を受けて、適切な車両に配車する業務があります。

二種免許も不要で、パートの女性の方も従事している会社もあります。タクシー会社にとってはなくてはならない職種ですが、この「配車係」、人出不足の会社も少なくありません。

そこで今回は、「タクシーの配車係における仕事内容とは?」と題して、ドライバー目線からご紹介します。

この記事に書いてあること

✅タクシーの配車係における仕事内容や、給料・求人の他にメリット・デメリット、向いている人などを解説しています。




タクシー会社における配車係の仕事内容

お客さんからの電話応対により、適切な車両にお迎えに行くように配車(指示)する仕事です。

常識的な電話応対力と、パソコンの文字入力がある程度できれば、従事できる職業ですが、その状況に応じて適切な車両に配車する判断力が求められます。場数を踏めば、自然と身に付いてきます。

会社の規模にもよりますが、最低でも2~3人態勢で運用します。

 

配車係の仕事の流れ

配車係の仕事の流れを、ざっくりと説明します。(詳細は後述します)

 

電話の応対

お客さんから配車依頼の電話がかかってきたら、お迎えの場所の住所・氏名などを聞き取ります。

 

車両への配車指示

住所・氏名などをパソコンのキーボードで入力し、メッセージを車両へ送信します。頻繁に利用される顧客は登録されているので、都度入力する必要はありません。

 

乗務員が了解すると、配車完了

車両へ送信されると、乗務員は「了解」ボタンを押して、メッセージを見てお迎え場所に向かい、配車指示は完了します。

仕事の流れとしては、この3つの工程を繰り返し踏むだけです。

忙しいときはひっきりなしに電話がかかってきますので、ひとつの依頼を着実に処理して、次の電話を受けます。依頼がないときは逆に暇を持て余します。

日時や曜日、天候・公共交通機関の遅延・イベントの有無などにより、稼働状況は変動します。

 

GPS配車システムの採用による業務の効率化

ここからは、タクシーの配車業務を行うにあたり、現代ではなくてはならない「GPS配車システム」について解説します。

現在は、GPSによる配車システムを採用している会社が大半です。

モニター画面の地図上に現在位置の車両番号が表示されており、例えば、空車なら緑色表示の車両番号、実車なら赤色表示の車両番号が表示され、リアルタイムで稼働状況が一目で把握できます。

この画面を見ながら、適切な車両に配車していくのが、配車係の仕事です。まずは、この「GPS配車システム」の特徴についてみていきます。

 

GPS配車システムの特徴

(1) 実車・空車・回送車両・休憩車両等、今現在最新の車両情報を常に把握できるため、効率よく迅速な配車ができます。

(2)予約登録機能を有し、予約漏れのない配車が可能で、予約登録された配車時間になると、自動音声で知らせてくれるものもあります。

(3)配車後の経過時間が表示され、遅延やお客さんへの連絡など未然にトラブルを防ぐ処理が可能です。

(4) 緊急時、車両の緊急スイッチと連動して、配車システムに緊急信号を自動送信し、110番通報等迅速な対応が取れます。

(5) 配車指示が、キーボード入力によるテキスト形式のメッセージになるため、細かいニュアンスも伝わりやすくなります。

また、各車両個別および全車一斉にメッセージを送信することも可能で、天候・災害・道路情報等も共有することができます。

(6) 配車指示が車両のナビと連動しているため、目的地を正確に指示することができます。

(7)お客さんからの電話は、モニターにナンバーが表示され、非通知や公衆電話なども把握でき、電話を受けた時点で自動録音される機種もあります。

※GPS配車システムのメーカーや機種、製作年により機能は異なりますが、概ね上記の特徴があります。

 

「待機場所の配車エリア」と「無線配車の優先順位」

GPSで車両位置を把握しているため、お客さんを待たせる時間を短くするために、基本的にお迎え場所に近い車両に配車します。

各々のタクシー会社が「配車ルール」として定めていますので、「待機場所の配車エリア」と「無線配車の優先順位」を覚えます。一例をご紹介します。

 

待機場所の配車エリア

タクシー会社には待機可能な待機場所が複数あり、そこから無線配車していき、待機車両が不在の時は、近辺を走行している回送車両に配車します。

時間も車両もリアルタイムで動いているので、ケースバイケースで処理をしていきます。

 

無線配車の優先順位

待機場所からの無線配車の優先順位については、会社や営業所により異なります。「頭出し」と言って先頭車両から配車するケースや、「後ろ出し・ケツだし」と呼ばれる最後部車両から配車するケースもあります。

また、曜日や日時により「頭出し」「後ろ出し」が入れ替わることもあります。

 

配車係の電話応対

電話応対や無線でのやりとりについて、大別すると概ね6種類程あります。

 

今すぐお迎えに来てほしいお客さんからの電話

今すぐに迎えにきてほしいお客さんについては、前述した各社の「配車ルール」に則り、仕事を受ける場合は適切な車両に配車し、およその到着時間も伝えます。

空き車両が無く時間がかかる場合は、その旨をお客さんに伝えて反応を窺います。すぐに来てほしい人は、断ってくることも度々あります。(他のタクシー会社に電話をして確認するため)

また、予約状況や車両台数が少ないことなどにより、車両が確保できない場合はお断りします。

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予約を取りたいお客さんからの電話

今すぐではない、予約を取りたいお客さんの応対をします。その時間帯の予約状況や車両台数に応じて、予約可能か否か判断します。状況により時間をずらしていただく提案などもすることがあります。

 

お客さんへの問い合わせ

例えば、お迎え場所にお客さんがいない場合や、アパート・マンションへのお迎えの場合は部屋番号までは電話応対の際に聞かないことも多いので、ドライバーから配車係へ問い合わせて、配車係からお客さんへ連絡を取ります。

 

ドライバーからの問い合わせ

ドライバーがお迎え場所の近辺まで行っても、場所がわからないこともあり、そのようなときは、ドライバーから問い合わせがありますので、臨機応変に対処します。

例えば、上述したGPS配車システムで配車する場合、車両のナビモニターで目的地は表示されるのですが、新しくできた住宅団地などはナビに表示されていないため、その団地の出入り口や家がわからないときが、ドライバー側からすると時々あります。

そのようなとき配車係は、モニターで車両位置を確認しながら、的確に指示をしなければなりません。

また、配車経過時間がモニターに表示されるので、配車後に一定の時間経過がある車両には、ドライバーに現場の状況を確認します。

 

キャンセル(配車解除の送信)

時には、お客さんの都合や、お迎え場所にお客さんが不在で連絡が取れない場合は、キャンセルになることもあります。そのような場合は、配車解除の送信をします。

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クレーム客の処理

お客さんからや、それ以外その他クレーム等があった場合は、臨機応変に対処します。配車係では手に負えない場合は、運行管理者や責任者に任せます。




タクシー会社における配車係の待遇

配車係は間接部門となり、直接部門の現場のドライバーは、直に会社に利益をもたらしますが、配車係や事務職等の内勤者は、当然ながら利益をもたらしません。

タクシー会社にとって必要不可欠な職種ですが、 直接利益を生まない職種ですのでドライバーと比べてポストは少ないです。

 

配車係の勤務時間・勤務形態

勤務時間や勤務形態は、各々タクシー会社によって異なります。

24時間営業の営業所は、24時間勤務(正社員)のところもあります。パート社員の女性の方だとシフト制で、午前/午後の4~5時間、1日7~9時間程度の勤務など人それぞれです。

 

配車係の給料・賃金

タクシードライバーは歩合制のため、毎月の給料は一定ではありませんが、配車係は固定給になるため、安定はしています。よって、安定を求めてドライバーから配車係に希望する人もいます。

ただ、ドライバーと違い時間をかけても給料は変わらず、残業もなく時間が固定されている会社では、実績を積み上げて、社内で役職を上げていかないと給料は上がりません。

会社にもよりますが、手当は夜10時以降の深夜手当が付く程度だけといった会社もあります。

 

タクシー会社の配車係になる方法

ハローワーク等による一般の求人募集の他に、ドライバーから配車係になる方法もあります。

いずれにしても『人を動かす仕事』ですので、「人を動かすにはどんな言い方をすればよいのか?どう言えば、どのようにもっていけば人は気持ちよく動いてくれるのか?」といったことを考えなければなりません。

頭ごなしに指示・命令するだけでは、人は動いてくれません。

車両が出払ってしまっていないときや台数が少ないときなど、事前予約や常連様で断りにくいケースでは、無理を言って空車のドライバー、時には休憩中のドライバーにお願いする場面も往々にしてあり、普段からコミュニケーションを取っておくことも必要です。

 

一般の求人募集(タクシー業界未経験)

タクシー業界未経験でも、常識的な電話応対と最低限のパソコンの文字入力ができれば、従事することは可能です。

パート採用の女性などは配車係どまりですが、正社員採用では将来的な運行管理者も兼ねて、求人募集をかけているところも多いです。

ドライバーを経ずに配車係になることも可能で、そのような方もたくさんいます。しかし、ドライバーを経験していないと、わからないことも多々あるため、最初はとまどうこともあるかもしれません。

ドライバーから配車係になる方法

配車係のなり手がいなかったり、売上が少ないドライバーは、上司がドライバーから配車係へ配置転換を勧められることもあります。

また、「応援」という形で、普段はドライバーとして仕事をして、人員不足のときにスポット的に配車センターに入って配車係をするドライバーもいます。(タクシー会社により異なります)

ドライバー経験者であれば、仕事の流れや気持ちがわかるので、とっつきやすい利点はあります。

 

配車係のメリット・デメリット

個人的な主観ですが、端的に言うと配車係のメリットは給料の安定とやりがい、デメリットは「人を動かす仕事」なので神経をすり減らし、何年とかけて出世しないと給料は上がらない、といったところでしょうか。

 

配車係のメリット

・給料は固定給になるため、収入は安定しています。

・常時複数体制で運用するため、まとまり感があり社交的な人には向いており、慣れれば周りとコミュニケーションを取り楽しく仕事ができます。

・パソコンの前に座っている(デスクワーク)のが苦にならない人に向いており、タクシー会社を切り盛りしているという実感を得られます。

 

配車係のデメリット

・ドライバーは自由に休憩が取れますが、配車係は限られた人数のため交代で取り、時間も限られます。

・給料は固定給になるため収入は安定しているが、社内で役職が上がらないと(出世しない)と給料は上がりません。

・タクシー業界は、土日祝日、大型連休や年末年始など、利用者が少ない日や時期があり、そのような日は、電話もかかってこないため、暇を持て余し時間が経過するのが長く感じられます。

「配車ルール」を間違えたりおかしな配車をすると、ドライバーから怒られたり妬まれたり嫌われたりします。

タクシー業界へ流れてくる人の多くは、「前職で何かがあって辞めてくる」人達なので、「個性的な人」も少なからず存在します。

何か問題が生じたときには、運行管理者が矢面に立つので事実上問題はありません。

ただ、文句や苦言の多い人も一定数存在しますので、思い悩んでうつになったり、暴言を吐かれたりすることもないとはいえません。


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タクシー運転手の求人に限らず、「どのようなことでもご相談ください」とありますので、配車業務に興味のある方は、お気軽に本記事の下記リンク(広告)からお問い合わせください。

最初はドライバーから始めて、配車業務を模索することもできるかもしれません。


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配車係を管理する運行管理者

配車係より上の位置づけで、ドライバーと配車係を管理統括する、「運行管理者」がいます。運行管理者の仕事は、ドライバーの勤務時間や売上金、健康状態などを管理し、事故やクレーム対応を行います。

会社により異なりますが、パート採用以外の正社員は、「配車係になる=運行管理者も兼ねる」ところも多いです。

 

まとめ

最後におさらいすると、

  • 配車係は、ドライバー未経験者でも常識的な電話応対と、ある程度のパソコンのキーボード入力ができれば従事することが可能。

 

  • ドライバー経験者であれば、仕事の流れやドライバーの気持ちがわかるので、とっつきやすい。

 

  • 電話応対やパソコンの前に座っている、いわゆるデスクワークが苦にならなければ従事できる。

 

  • 電話応対はもちろん、ドライバーともコミュニケーションを取るため、社交的な人が向いている。

 

  • 会社によっては、ドライバー未経験のパートの女性社員が従事しているところもある。

 

  • 一般の求人募集(正社員)や、ドライバーから配車係になる場合は、配車係も含めた運行管理者を兼ねる場合も多い。

 

  • 客からのクレーム処理は、基本的に運行管理者が対処するが、深刻なクレームではない場合など、ケースバイケースで配車係が対処することもある。

といったところでしょうか。

ちなみに、無線機を取り扱いますが、営業所(配車センター)に「第三級陸上特殊無線技士 」以上の資格保持者が1名いればOKなので、特別な資格は必要ありません。

今回は、「配車係」に焦点を当ててまとめてみました。間接部門である「配車係」は、ポストが少ないにも関わらず、人出不足の会社も少なくありません。

前述しましたが、配車係は『人を動かす仕事』です。言葉使いはもちろんですが、「ものの言い方」を考えないとドライバーとトラブルになりかねません。

現場のドライバーは「内勤者を喰わせてやっている」という気持ちも少なからずありますし、ドライバーは売上=給料に直結しているので、仕事中はカリカリすることも多々あります。

普段からドライバーとコミュニケーションを取っておくことも、大切なことだと傍らから見て思います。

昨今、どの業界も人出不足といわれて久しいですが、特に年齢制限もなく、デスクワークが苦にならなければ、やる気次第でドライバー経験の有無を問わず従事することは可能です。

転職をお考えの方やドライバーから配車係になろうと考えている方、タクシー業界における「配車係」という職業を検討してみませんか?


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