地方では大卒者がタクシー会社に新卒で就職する場合、求人職種は事務系の職務がほとんどで、ドライバーを志望する新卒者はまずいません。
なぜなら、ドライバーはほとんどが中高年の中途採用者が占めるからです。(もちろん、若年層もいますが)
例えば地方の大手企業に20年30年勤めてリストラされたり、60歳で退職しなければならなくなって、大卒でプライドもありタクシーなど乗りたくないが、他に再就職先もない・・・。
このように考えている方が、意外とみえるかもしれません。
ですがドライバー志望でありながら、大卒を武器にして、タクシー会社の事務系の仕事に就けるケースもあります。
そこで今回は、大卒のタクシードライバーが事務職に就けたり優遇されたりすることもある、タクシー業界の裏事情について解説します。
この記事に書いてあること
✅特に地方で大卒の中高年ドライバーは、事務職に就けることもある裏事情について、現役ドライバーが解説しています。
地方でタクシードライバーに大卒者が少ない理由
管理人が所属する会社でも、大卒の中途採用者はごく一部で、あまりいません。
その理由を考察します。
プライドが高い
大卒者はプライドが高い方が多いので、ある意味「社会の底辺の仕事」「人生の墓場」といったイメージのあるタクシー運転手にはなりたがらないのではないでしょうか。
そもそも再就職先の候補にも挙がらないかもしれません。
そもそも地方のタクシーは稼げない
都市部は人口が多くタクシーの需要は多いですが、地方は限られたパイの中で客を取り合う形になるため、ある程度の収入しか見込めません。
公表されているタクシードライバーの平均年収を見ても、年収300万円にも満たない地域などざらにあります。
大なり小なりエリート意識のある中高年の大卒者には、抵抗があるのではないでしょうか?
地方でタクシードライバーに大卒者がなるメリット
地方のタクシー会社で、大卒でドライバーを志望する方は少数派です。
少数派であるが故に、社内の事務系の仕事に抜擢される可能性があり、ドライバー採用として入社したものの、事務職に配置転換されることもあるかもしれません。
タクシー会社は、ドライバー職の他にも事務系の仕事があり、ある程度のパソコンのスキルが求められます。
その仕事を解説します。
配車係になることも…でも難しいのでは?
一般的に大卒であると、パソコンをある程度使える方も多く、人生経験豊富な中高年は、電話応対であれば普通にこなせることができる方が大半でしょうから、配車係が人手不足の会社では、適性も考慮し本人の希望にもよりますが、配置転換されることもあります。
ドライバー未経験者でも配車の仕事はできますが、実際に現場を経験しているととっつきやすく、無線配車のルールも理解しており、現場のドライバーの気持ちもわかります。
ただ人を動かす仕事なので、その辺りは気を遣うこともありますが、仕事の手順・オぺレーションはさほど難しくはありません。
向き不向きはありますが、常識的にコミュニケーションが取れる方であれば、楽しく仕事ができると思います。
下記リンクに詳細な記事で紹介しています!
事務職になることも…
ある程度の規模のタクシー会社の場合、本社がトップに位置しその下に営業所がいくつかぶら下がっているような形態の会社もあります。
営業所ではドライバー以外の職種は、配車係程度しかありませんが、本社では複数の営業所を管理運営していく上での必要なポストがあります。
よって、そのポストが人材不足の場合、半ば引き抜かれる形で本社採用になることもあるかもしれません。
適正や人間性にも左右されますので一概に言えませんが、今までの経験を活かせるのであれば、配車や事務系の職務に就くのも選択肢のひとつと言えます。
間接部門で、事故やトラブルの憂慮もなく、安定した給料が得られます。
地方でタクシードライバーに大卒者がなるデメリット
デメリットは、上述したようにプライドが高いことによる弊害が出ることもあるかもしれません。
嫌な客・理不尽な客は昼夜問わずにいますから凹むこともありますし、エリート意識が抜けきらない方は、プライドが邪魔をして耐えられないこともあるかもしれません。
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まとめ:大卒中高年ドライバー⇒配車や事務職に採用されることもある
最後にまとめると、
- 地方には大卒のドライバーは少数派。
- 大卒の中高年の方がドライバーとして入社すると、適性や人間性・当人の希望も考慮した上で、事務系の職種に配置転換されることもある。
- それがメリットになり得るかはケースバイケースであるが、事故やトラブルの憂慮もなく、安定した給料は得られる。
- デメリットは、大卒の方はプライドが高い方が多いため、大なり小なりエリート意識があると、理不尽なことも多々あるため、心が折れて耐えられないかもしれない。
といったところでしょうか。
都市部はともかく、地方では中高年での中途採用者の大卒タクシードライバーは、貴重な存在でもあり、経営者や営業所長から一目置かれていたりすることもあります。
なんだかんだ言って日本は学歴社会であり、大卒の少ない職種・職場ではそれだけでも武器になります。
大卒の中高年の方が、ドライバーを志して、思わぬところでこれまでの職歴や経験を活かすこともできるかもしれません。