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タクシードライバーは早死にする?職業病や不健康で病気になりやすいのかを解説

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タクシー業界の仕事

昨今はテレビの健康番組で、日々様々なテーマで放送されています。

その中でも「職業病」を取り上げた番組も数多く散見されますが、中でもその職業病になりやすく、早死にする職業の筆頭格に挙げられるのが「タクシードライバー」です。

そこで今回は、タクシー運転手歴10年の現役ドライバーが、自身の経験や周囲の方々の生き様や調査した結果をもとに、独自の視点で解説します。

この記事に書いてあること

✅タクシードライバーは本当に早死にするのか?その職業病と健康維持について解説します。




タクシードライバーが病気になりやすい理由

長時間運転するタクシードライバーは、様々な病気になりやすい内的および外的要因が多いと推測できます。

例えば、

  • 長時間の座位姿勢による身体活動の制限および運動不足
  • 夜勤による睡眠時間の制限
  • 食事の不規則な摂り方や外食過多の傾向
  • 接客や運転、収入面のストレスなど、

他の職業と比較したとき、長期的にみて健康を害する要因が多いと考えられます。

よって、お医者様が監修されたテレビの健康番組を観ていると、ドライバー系の職業が病気になりやすいとか、早死にすると云われる所以ではないでしょうか?



タクシードライバーの職業病

自身の経験や周囲の先輩方が経験されたことなどを考慮すると、個人的な主観として、タクシー運転手としての職業病は、大きく分けると以下の4つに分類されると思います。

 

腰痛

勤務中は、当然ながら常に座位の姿勢であり、人間が座る姿勢は、想像以上に腰に負担がかかる姿勢と云われています。

それは、無意識に腰回りの筋肉を使っているからで、正しい姿勢であればその筋肉は疲れにくい状態にあるのですが、姿勢が悪い場合、筋肉や神経、骨までも刺激を受けて疲労してしまい、腰回りの負担が増えてやがて腰痛の原因となります。

 

対策

私自身、腰を痛めて現在整体院に通院中ですが、乗車中なるべく正しい姿勢で運転することを心掛けることです。

整体院に通院するまでは、意識をしたこともなかったのですが、シートを90度くらいに起こして、あごを引き猫背にならないよう背筋を伸ばして運転することが大切です。

また仕事中はもちろんのこと、日々の生活においてもストレッチを取り入れ、体を動かすことを意識することが腰痛予防に最も効果的です。

 

エコノミー症候群や血管が詰まる病気

運動・身体活動不足に陥りやすくなるため、様々な病気になるリスクがあります。

 

エコノミー症候群

狭い車内に長時間座っていると、足の静脈に血栓ができやすくなり血液の循環を妨げます。

立ち上がった時に血流で血栓が肺へ到達し、血栓が肺に詰まり「肺塞栓症」を引き起こします。最悪の場合、死に至るケースもあり侮ってはいけません。

また、特に冬場は乾燥して湿度が下がり、体内の水分が蒸発しやすく、血液の粘度がドロドロになりやすく、体内で血栓ができやすいと云われています。

 

対策

腰痛予防と同様に、ストレッチを取り入れることや体を動かすこと、ふくらはぎを軽くマッサージするのも効果的です。また、適度な水分補給も必要です。

 

閉塞性動脈硬化症

長時間同じ姿勢を取り続けることにより、足の血管が詰まる病気です。

 

対策

私がタクシードライバーに転職した頃に、主治医からこの病気を引き合いに出され、足は時々動かすことを意識しなさいと指導を受けていました。

よって、前述したように身体を動かすことが最も大切です。

 

ストレス

個人差はありますが、様々なストレスの要因があります。

 

安全運転が当たり前

お客様の命を預かり、クルマの運転に神経を使って、目的地まで安全に運ぶことが当然の仕事ですから、事故は許されません。

 

見知らぬ人とのコミュニケーション

中には、嫌な客や困った客、非常識な客や夜間の酔っ払いなど、厄介なお客様も一定数存在します。

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収入が不安定

歩合制が多いタクシードライバーは、収入が安定していません。都市部はともかく、地方での年収は低いのがザラで、大型連休がある月は、特に収入が下がります。

⇒タクシードライバーの年収や待遇

 

社内での人間関係

閉鎖された空間での個人行動が圧倒的に多いとはいえ、それでも待機場所や営業所での同僚とのコミュニケーションは欠かせません。

職場では、派閥のようなものもあれば、嫌な上司・先輩もいたりします。

また、この業界は「前職で何かがあって、辞めてタクシー会社の門戸を叩いた人達」が大半ですので、『個性的』な方々も多いですから、付き合う人は選んだ方がいいです。

 

対策

日々のストレスによる精神的肉体的なダメージは、体を徐々に蝕んでいきます。自分なりのストレス解消方法をみつけて、ひとりで抱え込まないようにしましょう。

 

他人からの空気感染による病気の発症

職業柄、狭い車内で同じ空間を共有するため、お客様に空気感染が原因で発症する病気をお持ちの場合、感染するリスクが極めて高くなります。

 

対策

マスク

マスクは空気感染を防ぐのに最も有効な手段です。特に冬場は暖房を入れるため車内が強烈に乾燥し、ウィルスが増殖しやすくなり感染を助長します。

 

車内換気・除菌の徹底

「アフターコロナ」において、車内の換気を徹底したり、定期的にアルコールで除菌するなど、ドライバーの危機管理意識と対策が求められます。

 

体調管理

体調管理をしっかり行い、免疫力を上げて、空気感染を予防します。

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タクシー業界10年の経験談

同じ会社でタクシードライバー歴10年の管理人が、周囲の方々の病気に関しての経験談を語ります。

 

タクシー業界10年で10名程他界

管理人が前職の製造業にいた100名程の会社で、18年間で7名程の方が亡くなられましたが、現在のタクシー会社70名程の営業所で、10年で10名程の方が病気で他界されています。

つまり、前者で年間0.4人、後者で年間1人の方が他界された計算になります。

しかも、ここ10年間の方が医学も進歩しているにも関わらずです。

また、誰かしら「病欠」で長期の入院や自宅療養されている方が、いつも12人はいますし、既に成人病を患っている方は、夜勤はせず日勤のみで仕事をされている方もいます。

自身の人生経験からも、やはりタクシードライバーという職業は、早死にする傾向にあるのは間違いないというのが、個人的な見解です。

 

座りっぱなしで”糞詰まり”も病気の原因

座りっぱなしの職業全般として言えることですが、「糞づまり」になりやすいことも、病気を誘発する原因の一つではないかと個人的には思います。

仕事があるときは仕方ありませんが、便意を催しそうになったら、その時出してしまわないと引っ込んでしまい、逆に出にくくなって、お腹が張って重く感じたりします。

最悪、限界まで便がつまってしまうと、強烈な腹痛に見舞われてその後下痢を起こすなど、運転中危険な状態でトイレを探さないといけないこともあります。

トイレは自由に行くことはできますが、「小」はともかく「大」の方は、食事後にしたくなったらすぐにするなど、考慮した方がいいです。

このように「腸活」を意識することも、タクシー運転手にとって健康を維持するために重要なポイントです。


2024年に刊行されたおなかの不調に効く腸の新常識 [ 大井秀久 ]は、ドライバーにも役立つ書籍で、日常的にクルマを運転する職業で、お腹の調子に悩んでいる方向けに、有益な情報も掲載されています。

ここわた
ここわた

JAF会報誌にも紹介されています。

 

まとめ

ドライバー系の職業病は、日々の生活習慣を見直し、健康を維持する上で基本的なことを意識すれば、十分防ぐことは可能だと思います。

また、記事では触れませんでしたが、タクシードライバーの喫煙率は他の職業と比較して高いというデータもあります。

私は非喫煙者ですが、確かに自社・他社のドライバーを見ても喫煙者は多い印象を受けます。

ただでさえ、血管が詰まりやすい職業病があり、喫煙することでさらに血管を収縮させてしまっては、不健康な身体になるのは言うまでもありません。

夜勤や20時間近い隔日勤務などがあるため、規則正しい生活をするのは難しいかもしれません。

ただ、食事・睡眠・適度な運動およびストレッチ、またストレスを溜め込まない心と身体のバランスを日々意識して考え実行することにより、健康的な生活を維持できると信じています。

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