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タクシーで予約のキャンセル(ドタキャン)をするとブラックリスト入りする?その料金は発生するのか解説

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タクシー利用者

タクシードライバーをしていると、無線配車後にキャンセルをされることが時々あります。

お客様の中には、配車センターに予約を入れたあと安易にキャンセルしたり、連絡が取れなかったりすることがあります。

このようなことを1~2度されるとブラックリスト入りして、必要な時に来てもらえなくなる可能性が極めて高くなるのをご存知でしょうか?

そこで今回は、「タクシーのキャンセル問題」についてご紹介します。

この記事に書いてある3つのこと

タクシーでキャンセルやドタキャンをすると、ブラックリスト入りするケースもあります。

ブラックリスト入りすると、二度と電話に出てもらえなくなります。

キャンセルしても料金は発生しません。 → 現役ドライバーがお答えします。




タクシーのキャンセルのパターンは3つ

キャンセルのパターンは3つあります。順に解説します。

 

①配車されてお迎え場所に到着後、お客様不在で連絡が取れない

様々なお迎え場所がありますが、到着後にその場にお客様がいない場合、配車センターが連絡を取りますが、連絡が取れない(携帯電話がつながらない)ことがあります。

このような状況になると、しばらく待つこともありますが、大方キャンセル(配車の取消し)になります。

 

②お迎え場所に向かっている道中に、キャンセルの連絡が入る

これもよくあるパターンで、配車されてお迎え場所に向かっている道中に、お客様からキャンセルの連絡が入って、車両に通知されます。

酷い時には配車後2~3分でキャンセルの連絡が入ることもあります。

 

③事前に予約されていて、車両に配車する前にキャンセルの連絡が入る

車両に配車される前であれば問題はありませんが、キャンセルした履歴は残ることになります。

 

配車センターの対応

その後、お客様が予約を取るべく電話してきても配車センターは、要注意人物とみなし今後一切電話を取らないこともあります(ブラックリスト入り)。特に上記①と②はその傾向が強いです。

 

常連客などの対応

但し、例外はあります。

  • 何年、何十年とご利用していただいている常連のお客様
  • そのタクシー会社のチケットを購入されている法人・個人のお客様(常連のお客様)
  • 常連客ではないが、何度か利用された履歴があり住所や氏名が登録されているお客様
  • 法人のお客様(個人客ではなく会社や団体等の法人)

このような顧客は、タクシー会社にとって「大切なお客様」であるため、少々キャンセルがあってもブラックリストに入ることはまずありません。

そもそもキャンセルが少ないです。

 

一見のお客様の対応

会社により異なりますし、お客様の言動や態度にもよるので一慨に言えませんが、キャンセルが1~2回あると、いわゆる『ブラックリスト』入りしてしまう可能性が高くなります。

※ブラックリストとは、一般的に要注意人物や警戒が必要な人物のリスト・一覧表のこと。

現在は、「GPS配車システム」を採用しているタクシー会社が多く、全てコンピュータで管理されており、キャンセルの履歴が残ることも例外ではありません。

⇒「GPS配車システムの特徴」についてはこちらをクリック!



ブラックリスト入りしてしまうと、どのようなことになるのか?

配車センターはその電話番号からの電話は取りません。

電話がかかってきた際に、モニター上に電話番号や登録されている名前、「ブラックリスト」に入っているかが表示されるのでわかります。

 

1~2回程度のキャンセル履歴がある場合

電話は取ってもらえても、空き車両がないとか、既に予約が一杯などと、体よく断られることもあるかもしれません。

要はキャンセル履歴が残っているので、配車センターから警戒されて優先的に予約が取りにくい状況になる可能性もあります。

このケースで仮に予約ができてキャンセルした場合、次回ブラックリスト入りする可能性が高くなります。

 

悪質な客

あるお迎え場所に複数のタクシー会社に電話をかけて、一番最初に来た会社の車両に乗っていき、その後それ以外のタクシー会社の車両が到着しても、当然誰もいない。

その後連絡を取っても、確信犯的に電話に出ない。

このような自己中心的で悪質な方がいますが、即ブラックリスト入りして二度と電話に出てもらえなくなります。まさに因果応報で、自分に返ってきます。

私もこれを数回やられましたが、配車センターもドライバーも激怒します。タクシー会社および他のお待ちいただいているお客様に迷惑がかかりますので、絶対にしないで下さい。

 

キャンセル料金は発生するのか?

キャンセル料は、どのタクシー会社でも実質的に不要です。タクシー料金は、距離や時間に比例した後払いですので、徴収の仕様がありません。

タクシー会社によっては、キャンセル料を徴収することをホームページで明記している会社もありますが、キャンセル料が無料であると公表すると、安易にキャンセルされることが頻繁に起こり得るため、自己防衛として表面上の対策と思われます。

※事前に「貸切」で予約された場合は、キャンセル料金が発生し請求されることもあります。

 

やむをえずキャンセルする場合

やむをえずキャンセルする場合は、必ずタクシー会社に連絡して下さい。無断で勝手にキャンセルしようとして配車センターからの電話に出ないなど、もってのほかです。

タクシー会社はもちろん、お待ちいただいている他のお客様方に迷惑が掛かります。

悪質な客とみなされてブラックリスト入りし、次回以降、必要な時に電話しても出てもらえない、迎えに来てもらえないという状況になりかねません。

 

タクシーでキャンセルした場合、会社側は法律的に請求可能なのか?

寿司やピザ、ラーメンなどの出前で、注文の電話が店に入り、あるお宅に出前の商品を届けても、そのお宅が「注文していません!」と言われて突っぱねられれば、泣寝入りするほかありません。

現在は、ナンバーディスプレイサービスや録音機能などである程度の自己防衛はできますが、悪戯で他人が電話したとしても、警察に届けても取り合ってはくれないでしょう。

それと同様に、タクシーでもお客様からキャンセルされれば請求しようがなく、諦めるしかありません。

そして、たとえ法律上の支払い義務が生じたとしても、小額で民事裁判を起こしても非現実的であることは明白です。

タクシー会社や店舗は、特定の電話番号を着信拒否することができないので、「ブラックリスト」に入れて、その番号からは一切電話に出ない(結果的に拒否をする)のが、現実的な対策になります。

よって、キャンセルを繰り返したり悪質な客に対しては、それが1~2回程度であっても、ブラックリスト入りし、自分で自分の首を絞めていることになります。

タクシー会社は慈善事業ではありませんので、このような客に対しては厳しい処置を取ります。

 

まとめ

タクシー会社も他の会社と同様に、収益を得て会社を存続させていかなければなりません。

予約がキャンセルされることはタクシー会社にとってよくあることですが、度々繰り返したり、中には自己中心的で悪質な人が存在することも事実です。

また、お迎え場所に車両が向かうということは、運転手が動き、その間は他の仕事ができないということですから、キャンセルがあるとその労力と時間が無駄になります。会社にとっては損失を生みます。

タクシードライバーは歩合制が多く、売上=自身の給料に直結するので、キャンセルがあると腹が立つものですが、ドライバーは運が悪かったとして、諦めるほかありません。

そして、タクシー会社にもよりますが、キャンセル料金というものも実質的にないと言っても過言ではありません。(「貸切」予約を除く)

よって、特に普段タクシーをあまり利用されない『信用が貯まっていない』方は、キャンセルをしないことを心掛けていただければ、ブラックリストに入ることもなく、必要な時にタクシーはお迎えに来てくれることでしょう。

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