都市部・地方問わず、一年を通じて各種のイベントが開催されています。
イベントは不特定多数の人が集まる場所で、人が多く集まる場所に比例して、タクシーの需要も増えます。
営業エリア内で、いつも同じ待機場所に付けるのもいいのですが、各種のイベントで、タクシーの需要が急激に高まるときがあります。
そういったタイミングでチャンスを逃さないために、日頃からイベントのチェックは、タクシーで稼ぐためには必要不可欠です。
そこで今回は、新人ドライバーや転職を考えている方向けに、イベント攻略方法について解説します。
この記事に書いてあること
✅稼ぐドライバーは各種イベントをチェックしており、スマホ以外の情報収集方法や乗客を拾うテクニックなどを、現役ドライバーが解説しています。
タクシーはイベント情報をチェックして稼ぐ!
イベントには人が集まり、そこにはタクシーの需要が生じるため稼げるチャンスに繋がります。
イベント情報を収集して、会場に乗り込み乗客を効率よく乗せるようにしましょう!
イベント情報の収集方法は後述しますが、どんなイベントでタクシーの需要が生まれて、どう対処すればいいのかを解説します。
お花見
今年はコロナショックにより、場所を取っての宴会は自粛されるところもあるかもしれませんが、タクシー乗り場や近隣で待機ができそうなところがある場合は、20~21時頃から需要が増えます。
近くを通ってみるのも有効で、普段は手を挙げてタクシーに乗る習慣がない地方でも、手を挙げて乗りたがっている方やタクシーを探している方も少なくないです。
3月下旬から4月上旬のため、日が暮れると途端に寒くなるため、気温や天気にも左右されます。
花火大会
花火大会もお花見同様に全国各地で開催されて、都市部はもちろん地方でも需要は増えます。
終了時間の直後は、大渋滞に巻き込まれるため思うように走行することができません。
渋滞していてもメーター料金は上がるので、乗車されたときにその旨を伝えておかないと、料金が通常よりも高くなるので思わぬトラブルを招きかねないので注意が必要です。ましてお酒が入っていると尚更です。
終了時間の1時間後でも、それなりの人がいるので、それくらいの時間にタクシー乗り場や会場近くに行ってみるのがおすすめです。
終了して1時間も経つと、会場や規模にもよりますが渋滞はほぼ解消されています。
ゆっくり歩いて、タクシーを探しているような方を見つけましょう。
コンサート会場・展示会
コンサート会場
地方では都市部と比較すると中規模ではあるものの、有名アーティストやジャンル問わずコンサートをすることも多く、音楽関連だけでなく、アイスショウや演劇・ミュージカル・吉本新喜劇などの公演があります。
おおよそ夜8時半~9時頃終わるので、その時間にタクシー乗り場で付け待ちするのも有効です。
また、昼に公演を行う場合は、公演開始2時間半前後に終演するので、その時間を見計らって付け待ちするとよいでしょう。
地方では、基本的に自家用車で来られる方が多いですが、行きはバスで会場まで行き、帰りはタクシーで帰る人も中にはいるので、そういった方を狙うのも一つの方法です。
展示会
都市部では、東京ビッグサイト・幕張メッセ・インテックス大阪など、地方でも展示会が開催される公共施設があり、多くの訪問客が訪れます。
特に都市部での展示会では、一般的に有名な東京モーターショウなど以外にも、日本および海外の企業が集い、各種の大規模な展示会が行われることも多いです。
管理人は溶接関係の仕事をしていたので、インターネットがあまり普及していなかった90年代~2000年代初頭に、自身が勤務していた会社で外販の仕事をしていたため、「国際ウェルディングショウ」といって、2年に1回東京と大阪交互に開催される展示会に出展していました。
一般的には知られていない業種の国際的な展示会では、地方や海外からの来訪者がかなり多く、タクシーの需要が見込めます。
地方でも、都市部と比較すると小規模ながら、各種展示会が開催されています。
時間は一般的に、10時前後から夕方17時前後で、客足が見込める週末が多いです。
今はスマホで簡単にその会場のホームページにアクセスできるので、こまめにチェックしておくことをおすすめします。
スポーツ観戦
都市部では、プロ野球やJリーグなど数万人を収容する大規模会場もあり、タクシーの需要も増えます。
特に駅から遠方の会場では狙い目ですし、駅の近辺であっても利用者は見込めます。
プロ・アマ問わず、
- スタジアム→野球・サッカー・ラグビー・陸上競技・ソフトボールなど、
- 屋内施設→大相撲・水泳・アイススケートなど
- アリーナ/体育館→バレーボール・バスケットボール・バドミントン・テニス・卓球・各種武道など
- 男女プロゴルフツアー・有名人のゴルフコンペ
特にアマチュアの各種競技における全国大会は、高校生のインターハイや国体のみならず、年齢層も幅広く様々な競技で行われており、全国各地から集まり数日間ビジネスホテルに宿泊することもあるため、ホテルからの送迎も増えます。
また地方だと競技関係者以外に、TVクルーや報道関係者が都市部から来られることもよくあり、需要が増える傾向になります。
各種学校の入学受験・資格試験
学校の入試
大学や高校・専門学校の入試、様々な資格試験の会場には、受験生が集まります。
それらの学校は最寄り駅から遠いこともあるため、その試験終了時間の頃に、タクシー乗り場や待機できそうな場所に待機したり、会場近辺で乗客を探すのも有効な手段です。
朝の試験開始時間の1~2時間前に、会場の学校の最寄り駅で待機すると、ピストン輸送の様に「入れ食い状態」になり次々にお客が乗ってくることもあります。
資格試験
資格試験においては、国家資格から民間の資格試験まで多岐に渡り、TOEICや日商簿記など受験者が多い資格もあれば、年一回の受験で相応の受験者がいる資格試験もあります。
宗教関連のイベント
都市部地方問わず宗教関連のイベントにも、各々の宗教団体で全国から多くの信者が集まることもあります。
営業エリア内に、特に全国的に有名な宗教団体・その関連施設があれば、チェックしておくことをおすすめします。
地方では、観光バスやマイクロバスを貸切って、最寄り駅と宗教施設間で送迎することもあります。
ただ、混雑するバスは無料または格安料金であっても乗りたくない方や、乗り遅れた方などがいますので、そのような人を狙うのもひとつの方法です。
また、親族・友人・知人に信者がいるのであれば、予め情報収集しておきましょう。
公営ギャンブル
競馬・競輪・競艇・オートレースなどの公営ギャンブル場および場外売場で待機するのも、有効ではありますが、個人的にはあまりおすすめしません。
都市部ではレース終了後に需要もあり、稼げる場所のひとつですが、地方では大方が自家用車で来られて、主要駅から無料のシャトルバスが出ており、需要があまりないのが実状です。
必要な方は、会社へ電話して来られる方が多いです。
また、現在のタクシーはGPS配車システムで車両位置を会社(配車センター)が把握しており、公営ギャンブル場で待機していると、職務中にギャンブルをしていると誤解されかねません。
場外売場で趣味として、10~15分程度で購入するのであれば問題ありませんが、待機場所としてはふさわしくなく、会社からもパチンコ店も含めて、待機や休憩は禁止されていることもあります。
タクシーは情報誌・フリーペーパー・新聞を活用する
イベントを知るには、その情報を知り得ることが必要不可欠です。
今では、スマホでイベント情報も調べることができますが、タクシードライバーに転職される方は中高年の方も多く、いまだにガラケーを所持していたり、スマホを持っていても使い方がよくわからない、パソコンを持っていない・わからないといった方も多いのが実状です。
その様な方におすすめなのが、有料の地元の雑誌や新聞、無料のフリーペーパーです。
ここでは、それらの活用方法を解説します。
【有料】(例)東海ウォーカー・東京ウォーカーなど
各地域の情報誌で、イベントはもちろん、娯楽施設から飲食店、観光スポットなどの情報が盛りだくさん載っています。
ただ、東京や大阪など都心部の情報に偏っている傾向があり、その周りのエリア情報が薄いこともあります。
例えば、東海ウォーカーは愛知県とりわけ名古屋地区の情報は濃くても、岐阜県や三重県の情報が薄い傾向にあったりします。
人口密度から考えればやむをえません。
【有料】地域・県内密着型の情報雑誌
○×ウォーカーよりも地域や県内密着型の情報誌もあり、毎月趣向を凝らした内容で、あらゆる情報が手に入ります。
このような雑誌は、書店に限らずコンビニにも置いています。
【有料】新聞・スポーツ新聞
タクシードライバーは中高年の方が多く、特に朝方は新聞を家から持ってきて車内で読んでいる方も多く見受けられます。
新聞
新聞を稼ぐことに特化して利用するならば、「葬儀」の告知情報をチェックすることです。
新聞に掲載される葬儀の告知は、著名人や財界人など相当規模が大きいので、沢山の人が集まり需要が見込めます。
場所と時間をチェックし、その葬儀会場と(利用されると思われる)斎場および最寄りの駅をターゲットに定めて、付け待ちをするのも有効です。
スポーツ新聞
公営ギャンブルの日程を把握しておきます。
また、キャバクラなどの広告もチェックして、イベント開催などの文字があると通常より安い料金で利用できることもあり、夏・冬のボーナス時期など需要が高まることもあります。
【無料】タウン情報誌などのフリーペーパー
駅やショッピングモール・スーパーの出入り口等で手に入り、無料の求人雑誌や中古車情報誌と並んで置いてあったりします。
地域やフリーペーパーにもよりますが、様々な種類の情報が手に入ります。
【無料】電鉄会社・高速道路会社ネクスコ・航空会社等の交通機関発行の情報誌
例えば、近鉄であれば「近鉄ニュース」といって駅に無料で置いてあり、特に季節のイベントや観光案内などが掲載されています。
航空会社では機内誌もありますし、高速道路に乗った際にサービスエリア・パーキングエリアには、無料で何種類ものフリーペーパーが出入口付近に置かれていますので、持ち帰るのも有効です。
タクシードライバーは会社に入社して、デビューすれば誰でも簡単に稼げる職業ではありません。
勤務時間が長く、時間をかければある程度売上は上がりますが、付け待ち・流し・需要のある場所へ行くことなど、適度に考えて行動しなければ相応に稼ぐことができないといっても過言ではありません。
タクシー無料転職支援サービス【タクQ】は、タクシードライバーへの転職希望者の入社前の相談のみならず、入社後の上述したような稼げるようになるためのアフターフォローまで、幅広くサポートしています。
転職希望者は、まずこのようなタクシー専門の求人サイトを活用することをおすすめします。
有名大手企業と待遇やタクシー会社のみを取り扱っており、地方の方には上京して面接を受けるための交通費も支給しています。
(東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・宮城県・茨城県・愛知県・大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・岡山県・広島県・福岡県・北海道)
まずはこのような業界を熟知したコンサルタントが運営している無料転職支援サービスに相談をして、自分に合った会社を選ぶことが大切です。
まとめ:稼ぐには…スマホ・雑誌・フリーペーパー等でイベントの情報収集をする
最後にまとめると、
- タクシーで稼ぐには情報収集が必要不可欠で、イベントは需要が増える。
- ライバルと差をつけるには、「流し」や「付け待ち」だけでなく、事前にイベント情報を収集し、需要の予測をする。
- 様々なイベントが全国各地で開催されており、コアな情報は情報誌やフリーペーパーで得ることができる。
- 現代では基本的にスマホ一台あれば事足りるが、タクシードライバーは中高年も多く、スマホの未所持や所持者でも使い方がよくわからない方もいて、雑誌・紙媒体も有効である。
といったところでしょうか。
やはり稼いでいるドライバーは、情報収集能力にも長けており、経験を積んでいくと自然と身に付き、毎年定期的に催されているイベントは、頭の中に入っているものです。
特に各種イベントでお客を乗せるときは、通常とやや勝手が異なることもあるため、戸惑うこともあるかもしれませんが、1度経験しておくと次からは、仕事がやりやすくなるものです。
無料も含めて情報誌を購入し、スマホも使いこなして稼ぐ・稼げるドライバーになりましょう!
コメント