今回はタクシードライバーの『年齢』に関して、深く掘り下げていきます。
ところで、「タクシードライバー」って、40代以上のおっさんのイメージがありませんか?もちろん、20~30代の世代もいますが、数からいえばデータ的にも圧倒的に40代以上が多いです。それはなぜでしょうか?
また、「求人に関して年齢制限があるのか?」、「実際に何歳くらいまで働けるのか?」など年齢に関する疑問を整理してまとめてみました。
この記事に書いてあること
1.タクシードライバーの平均年齢は?
2.タクシードライバーの求人に年齢制限は?
3.タクシードライバーの雇用年齢は?
タクシードライバーの平均年齢
タクシードライバーの平均年齢 → 約58歳
全国都道府県別データを調べると、全国のタクシードライバーの平均年齢は57.6歳で、
都道府県別でみると、
〇一番若い都道府県:山形県 → 53歳
〇一番高い都道府県:高知県 → 64.9歳
となっています。データ的には50代前後が最も多く、20~30代は少ないと読み取れます。
全産業の平均年齢 → 約42歳
全産業の平均年齢は約42歳となっており、タクシードライバーは16歳くらい上回っていることから、都市部・地方を問わず中高年が圧倒的に多いと言えるでしょう。
タクシードライバーの求人に、年齢制限はあるの?
求人における下限年齢
一種免許取得3年以上でないと二種免許取得ができないため、最年少で21歳(以上)になります。
新卒者が採用される場合、一種免許を取得し3年経過した大卒者が一般的で、都市部では新卒者を採用するタクシー会社も少なくないですが、地方では事務系や配車オペレータを除いて、ドライバーに関しては一般的ではありません。
求人における上限年齢
上限年齢は明確に定めていなかったり、高齢でも応募可能なところが多いです。地域・会社により異なりますが、概ね60歳前後と考えて差し支えないでしょう。
ただ、二種免許を取得していない年齢の高い方ですと(概ね55歳以上)、取得費用を会社が負担しないケースもあります。理由は、年齢的に長期的な雇用がしづらいことや、高齢になるほど学科も実技も合格
しづらくなり、取得費用が若年層より割高になる傾向があるためです。
また、タクシードライバー以外のハローワークでの求人では、年齢制限の上限設定は45歳までが一般的ですが、45歳を超えるとどのような業種でも、求人件数は極端に減り再就職が難しくなるのが現実で、
年齢制限の緩い40代以上が、タクシードライバーの求人で応募しやすくなる傾向があります。
タクシードライバーは何歳まで働けるの?雇用年齢は?
タクシードライバーの定年
会社により異なりますが概ね65歳~70歳を定年として、それ以降の雇用になると、正社員としては一旦退職して(退職金があればそれを受け取ったのち)非正規や嘱託で再雇用されることになるケースが多い
ようです。ただ、本人の意向で定年後も続けたいと望んでも…、
〇営収(売上)が低い。
〇欠勤や遅刻・早退が多い。
〇乗客とトラブルを頻繁に起こしている。
〇交通事故が多い。
〇同僚の評判が悪い
〇病弱
などこれまでの勤務態度も考慮されるため、会社側の諸事情も含めて、再雇用されないこともあります。
タクシードライバーの定年後の再雇用
勤務形態
再雇用されたあとも同じ勤務形態の場合もあれば、勤務時間等が変わることもあります。
契約期間
契約期間は、2年・単年・半年・3か月など、予め決められた期間で契約して、期間満了後に問題なければ、再度契約するという形態が取られる会社が多いようです。
営収ノルマ
ある程度のノルマが課せらて、達成しない場合などは契約更新されないこともあります。
※上記内容は会社により異なります。
タクシードライバーの平均勤続年数:約9年
平均勤続年数は約9年というデータが出ており、これは「平均年齢約58歳」から思慮すると、年金受給まで正社員として勤務していることを考えれば納得できます。逆に言えば、中高年からタクシードライバーになる人が多いということを、証明する数字でもあります。
まとめ
タクシードライバーの『年齢』に関して、おさらいします。
(1)タクシー業界の平均年齢は、およそ58歳と高い。
(2)求人における年齢制限や雇用年齢は、再雇用後も含めて他業種と比べて幅広く、高齢になっても働くことができます。
以上のことからタクシー業界は門戸が広く、若年層から高齢の方まで年齢に関係なく活躍できる就職口として、考えてみてはいかがでしょうか?
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