名探偵コナン異次元の狙撃手(スナイパー)は、冒頭のベルツリータワーで藤波氏が狙撃されたところから始まります。
ビルの屋上で黒影の男が藤波氏を狙撃したシーンと、直後にバイクで逃走しようとする2つのシーンで、その犯人を示唆するヒントが描かれていたのをお気づきになりましたか?
劇中中盤、コナンの同級生達が撮影していた写真やビデオから、狙撃場所に二人の怪しい人影が写っており、狙撃は一人ではなくスポッターと呼ばれる観測手もいたことが判明しました。
そこで今回は、冒頭の狙撃と逃走するシーンでの犯人を示唆するヒント、またスポッターについても概略解説します。
コナン異次元の狙撃手でハンター・犯人が歩道を歩いている?
まず、真っ先に容疑者として浮上した「ティモシー・ハンター」ですが、冒頭の狙撃と犯人がバイクで逃走する2つのシーンで、彼の姿が描かれていました。
犯人がバイクで逃走時に歩道にハンターの姿
冒頭の黒影の犯人が、とあるビルの屋上でベルツリータワーにいた藤波氏を狙撃後に、バイクで逃走するシーンで、路地裏から左折して交通量の多い大通りに出たときに、歩道を何食わぬ顔で歩いていたのがハンターでした。
名探偵コナン異次元の狙撃手(スナイパー) 引用
コナンやFBI、警察がその犯人を取り逃がしたあと、警視庁の会議室で容疑者として浮上したのが、そのハンター。
金色の短髪で、右側の短髪の髪の毛が立っている特徴的な髪型や、軍人が着るグリーンのアーミージャケットで、
「あれ?犯人がバイクで逃走し始めたとき、歩道を歩いていた外人と顔似てない?」
と初見で思った方も多いのではないでしょうか。
冒頭の視聴者を惹き付けてドキドキさせるアクションシーンのあと、勘の鋭い人は、
「このハンターが犯人ではないんじゃないの?」
と、意図的に連想させる演出だと思います。
名探偵コナン異次元の狙撃手(スナイパー) 引用
おおよそ、映画やアニメ、2時間ドラマのサスペンスものでも、最初に容疑者として浮上した人物が結局犯人ではなく、殺されてしまうパターンはありふれた常套手段ですが、実写と異なりアニメでは、さりげなくヒントを描くことができて、押し付けがましくならないところを利用しているとも受け取れます。
上記の画像、歩道を歩いている男と、ハンターが狙撃される直前の画像を見ても、身なりから同一人物とみて間違いないでしょう。
狙撃直後にスナイパーの下から走り去った人影
最初のベルツリータワー内の藤波氏の狙撃で、スナイパーの犯人の傍らにもう一人、スポッターと呼ばれる観測手がいたことが、コナンの同級生たちが撮影した写真かビデオから判明しました。
このスポッターが、黒影の犯人がバイクで逃走するときに歩道を歩いていたハンターであったのですが、狙撃直後にビルの屋上にいた犯人がコナンの眼鏡でズームアップされるとき、一瞬画面上部に、彼が走り去る人影が小さく描かれていました。
名探偵コナン異次元の狙撃手(スナイパー) 引用
つまり冒頭から、
- スナイパーの傍らに、スポッターとしてハンターがいた。
- 犯人がバイクで逃走するときに、歩道を歩くハンターがいた。
ことが描かれており、辻褄の合うように犯人のヒントを与えていたことになります。
また、コナンも自身の眼鏡のズームアップ機能を利用していたとはいえ、画角には一瞬入っていたものの、スナイパーの人影を確認することに集中していたため、気が付かなかったということでしょう。
コナン異次元の狙撃手(スナイパー)スポッターとは?
劇中では詳しく触れられていなかったスポッターと呼ばれる観測手。
初めて聞いた言葉でも、何となく名称からどういう役割なのか想像はつきますが、狙撃における「スポッター」について簡単に解説します。
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スポッター(観測者)とは?
狙撃でいうスポッターとは、日本語で「観測者」と訳され、狙撃手(スナイパー)と共に行動し、
- 射撃の観測
- 偵察
- 護衛
- 射撃台
等の役割があるそうです。
名探偵コナン異次元の狙撃手(スナイパー) 引用
射撃の観測
スナイパーの射撃を観測する役割で、高精度の専用光学機器にて、距離や角度、風向き等のあらゆる状況を観測・計測し、スナイパー手助けをする。
#これを見た人は2人組の画像を貼れ
狙撃手はやっぱ観測手と一緒におらんと pic.twitter.com/NtntrO84Jy— はくしいろ🐉 H&Kすこすこの民 (@HaKu_416) March 29, 2021
偵察
スナイパーとスポッターはチームとして狙撃を成功させるため、標的の偵察を交代で行う。
援護
スナイパーが標的を狙うにあたり無防備になるため、スポッターがスナイパーを守る、援護する役目も担う。
射撃台
戦場では、適切に銃を構えることができないことがあり、その際にスポッターが銃を固定できるように、自身の身体を射撃台とすることもある。
陸上自衛隊の公開記念行事の一幕ですが、二人一組で戦場ではこのようなスタイルになるようです。
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劇中で詳しい説明はありませんでしたが、大まかに言うと以上のような役割があり、サバイバルゲームやテレビゲームをされる方はご存知だと思いますが、全くそれらに縁のない管理人は、実際のスポッターがどういうものなのか、今回初めて知りました。
まとめ:冒頭の狙撃・逃走シーン⇒犯人が誰なのかヒントを示唆
最後にまとめると、
- 冒頭から犯人のヒントが描かれている。
- とあるビルの屋上でスナイパーが被害者を狙撃した直後、スポッターとして傍らにいたハンターは現場を走り去ったが、その人影が一瞬画面上部に描かれている。
- スナイパーが犯行直後にバイクで逃走する際、路地裏から大通りに出たとき、そのハンターは、何食わぬ顔で歩道を歩いていたことも、明確に描かれている。
- スポッターは、日本語で観測手と呼ばれ、スナイパーの相棒として重要な役割を果たす存在だが、犯人の師匠がスポッターとして傍らにいたことで、結果として事件の手掛かりを警察側がつかむことになった。
といったところでしょうか。
また、犯人のところへ警察とFBIが事情を聞きに行ったときにも、手掛かりとなる発言をしていることなどヒントが他にも隠されており、ミステリー作品として誰が犯人なのか、鑑賞中推理もできるような内容にもなっています。